内容説明
母の看病のため、都会での仕事を辞めて故郷へ戻った美波。その母が逝き、傷心から立ち直れぬ美波にそっと寄り添う、高校の同窓生・音村。静かな恋の温もりに癒されたのもつかの間、かつての上司であり恋人でもあった墨岡が、ガンのため余命わずかであると知った美波は…。人生の表舞台からいちどは身を引いた女性に訪れる転機と再生。清冽な北の大地に咲き香る、運命のドラマ。
著者等紹介
藤堂志津子[トウドウシズコ]
1949(昭和24)年、札幌市生れ。広告代理店在社中に発表した『マドンナのごとく』で’87年北海道新聞文学賞を受賞。’88年『熟れてゆく夏』で直木賞を受賞。以後、多くの恋愛小説を発表、読者の圧倒的な支持を得る。2003(平成15)年『秋の猫』で柴田錬三郎賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
43
世代が違うのですが、やがて必ず訪れることなのですね。人生から引退した女性に降りかかる転機と再生の物語。いつか同じ立場に立つことを考えながら読みました。2023/08/27
星落秋風五丈原
25
加地美波は母校札幌K高校の同窓会館の管理人をしている40代の女性。有能なキャリアウーマンであった過去を捨て母の死の傷心を癒している。ところがある日かつての上司で不倫相手でもあった墨岡が癌で余命幾許もないと知らされ会社への復帰を懇願される。同窓会で会った既婚の音村に好意を持つ美波は。2001/06/08
MIKETOM
7
なかなか面白い。ただ、それ以上の具体的な感想を書こうとすると何を書いていいのかよくわからない(笑)ラスト、やっぱ自分の可能性をもう一度試したいっていうストレートな動機のほうがよかったような気がする。今のままじゃ特に戦力にはならないわけだし(下手すると足手まとい)。そして、密かに彼女たちを陰で支えるって真の動機を心深く持っていくほうが深みが出たんじゃないだろうか。それにしても、吉川の件はどうなった?不倫相手としてでっち上げられ、後のトラブルの火種として伏線を貼ってたんじゃないの?期待してたのに(笑)2020/02/24
栄養満点ナス
2
母を亡くし、勤めていた会社を辞めて、同窓会館の管理人を務めることとなった女性の話でした。現状の管理人の仕事に満足しつつも、かつての仲間との交流を通して、新しい人生へ踏み出すまでの過程が楽しめました。登場人物も多く、その個性を持った彼らが会館を訪れて物語展開させていく感じがおもしろかったです。2020/02/20
つるりん
1
ほぼ同年代だし、親の介護とかは他人ごとではないんだけども、もろもろ違いすぎて共感できない2012/06/16




