内容説明
農薬づけの野菜、汚れきった海、インスタント食品を好んで求める都会の人々、衰弱する学校教育の犠牲となり小さな魂を傷つけられていく子供たち。淡路島に移り住んで自給自足の生活を続けている著者が、自らの体験を通じ、教育のあり方、農業・漁業の現状、食文化の危機等について訴える。いのちのいとおしさと生きることの喜びが静かに伝わってくる。島からの熱いメッセージ。
目次
1 島からの便り(ぼくの断食日;ぼくの農繁期;かたすみの人間賛歌;漁に出る)
2 島で暮らして
3 潮音風声(教師の汚職;子どもが危ない!;ドラマ「太陽の子」のこと)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koke
11
淡路島での畑仕事を通して社会やいのちについての想いの語られたエッセイです。後半は何かの連載の転載で、前半部との内容の被りがありました。有機栽培へのこだわり、消費社会への警笛など、当時の経済成長の中にあった日本社会への、カウンターであったり良識であったのだろうという感じを受けました。2024/10/20
Maki
9
先月読んだ島物語は灰谷健次郎の実体験だったんだなぁ~。今、はやりのオーガニックだなぁ~。とことん、究極の。灰谷先生の本にはそこに「いのち」というテーマが必ずある。それに幼い子供や貧困や障害という社会の弱者がいかに懸命に生きているか、生きるとは何かをいつも問われている。傷つき命をたとうとする人がいるのは知らない誰かの事ではなく、そんな社会を作っているひとりひとりに責任があるんだって、そう言われている気がする。2017/04/13
Fuyu
1
安い表現かもしれないけれど、灰谷健二郎の生き方考え方が好き。 共感する言葉がたくさんあって、多くの人の心を動かす小説を生み出していることに素直に納得できる。 海の物語しか読んだことはないのに、以前から為人を知っていた気がする。 2020/04/12
Holden Caulfield
1
以前の記録2015/01/30
nishi
0
ものがあり過ぎる飢餓の時代、人の知恵精神性の抜ける罪。物には罪は無い。 その哀しみをその涙を一緒に背負う、教えを導くのはそれからで良い 自分は1人で生きているという思い上がり傲慢。他の無数の生によって生かされている。 生活の中に感動が欲しかった。 物質文明が絶縁体のように個々の命を孤立させる 文明は生活を豊かにし自然破壊人心荒廃もたらす、覚醒を促す田舎生活は方法論ではなく倫理論。 食糧自給する人は言い訳をしない 感動をする、飽食は感動出来ない、貧相な人間。 2026/02/13




