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出版社内容情報
人間が無慈悲に絶滅させた動物たちのお話。
ドードー、ステラーカイギュウ、ニホンオオカミ………人間によって
絶滅させられた8種の動物や鳥たち。
絶滅に至る経緯と、人間がいったい何をしたか、その所業を描きます。
生きるために食うために、我が先祖の原始人たちが全滅させた
マンモスならともかく、
本作の動物は、人間の金儲けや貪欲、虚栄心とエゴに因って死に絶えた
ものばかりです。
絶滅動物を通して、醜悪な人間の心が透けて見えてきます。
【編集担当からのおすすめ情報】
生きている姿を、もう二度と見ることのできない絶滅動物たち。
万物の霊長だか何だか知らないが、人間様なら動物や鳥を殺し尽くして
いいのか!?……という担当編集者の怒りが本作を作らせました。
ベストセラー「ざんねんないきもの事典」の監修者であり、動物絶滅の専門家・今泉忠明氏を監修に迎え、内容に完璧を期しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
87
1600年以降期に絶滅した動物は700種にのぼる。現在は6回目の大絶滅の時代と言われており、現在の大絶滅の原因は人間である__。▶この冒頭から始まり、もう絶滅したステラーカイギュウやドードー、もう雌しか残ってないので絶滅が分かっているキタシロサイ。絶滅から持ち直しつつあるアメリカバイソンなど、8種の動物がピックアップされ漫画形式で紹介。狂犬病の媒体となるニホンオオカミとの共存は、あの時代にどうやったら出来たのかな?人間のエゴにはうんざりだが、共存の難しさを考えさせられた。このシリーズもっと読みたい。2022/08/11
kaoru
82
人間の欲や残酷さで滅ぼされたり絶滅の危機に瀕した動物が描かれた漫画。読んでいて胸が苦しくなる。ステラ―海牛、ドードー鳥、オオウミガラス、リョコウバト。アメリカバイソンの数は「狩りが出来るほど」には回復しているそうだ。クローンで復活したピレネーアイベックスはほんの8分の命であった。解説の今泉忠明氏は「この恐怖の数字(全生物種の75%=大絶滅の定義)に到達するよりずっと前から、私達の暮しは急速に悲惨なものとなるに違いない。絶滅は遠い別世界での出来事ではないのだ」と書かれている。地球温暖化、パンデミックなど→2022/08/04
ルピナスさん
61
人間が新たな地を知り、新しい生物に出会い、その生物の魅力を伝えると、そこに起きるのは商用・食用目的による乱獲。また、博物館がそのコレクションを見栄えの良いものにするために剥製を求めた事が絶滅に貢献してしまった事実はなんとも悲しい。人間が関与すればする程増える不幸。インディアンには、アメリカバイソンと共生していくために必要数しか狩りをしない知恵があったのに、入植者はインディアンを減らすためにバイソンを無駄に遊びのように乱獲してしまった。絶滅を肯定できるのは進化に繋がる自然な絶滅であることを心にとめておきたい2022/08/13
たまきら
53
宣伝を読んで。「人間でごめんなさい」と言いたくなる内容です。昔「20世紀生きもの黙示録」という番組があったのを思い出しました。攻撃的なオーストラリア人に捕鯨の件で攻め立てられた時、ステラーカイギュウとヨウスコウカワイルカの話をして黙らせたことも思い出しました。今も多くの生物が絶滅に向かっており、ヒトは対極にいます。2023/07/09
oldman獺祭魚翁
45
本を買いに行って見かけた事で、なんとなく手に取った本。 挽かれたのはカバーに詳細に描かれた「ドードー鳥」ところが開いてみて驚いたのは、一番目に載っていた「ステラー・カイギュウ」の話……お恥ずかしいけどこの寒冷地型カイギュウの事は全く知らなかった。こんな立派な生き物が1768年に絶滅していたとは……そして最後の章で出て来る「二ホンオオカミ」これもお恥ずかしいが「送りオオカミ」の真の意味を今回初めて知りました。 失われた命に黙祷2024/04/30