出版社内容情報
運命の糸に導かれた男女・クロエとエンゾーの二十六年間におよぶ激しい愛の物語。東京からパリ、そしてギリシャのサントリーニ島へと、時間と空間を自由に往き来しながら、出会いと再会の物語が展開されていきます。
内容説明
「特別なアルバイトがある」と井島と名乗る男性から切り出された仕事は、見ず知らずの女性とセックスをすること。私語は禁物、キスも女性への余計な詮索もなし、彼の見ている前でその女性とセックスする、それが依頼の全容だった。大学二年生のエンゾーは、戸惑いながらも女性の胸に顔を埋める。クロエという名前を持つ彼女の存在はエンゾーのなかで一気に膨れ上がり、やがて二人は色褪せない思い出のような果てしない物語のなかへと呑み込まれていく―。光り射す希望の海へ、果てしない魂の彷徨。著者二年ぶりの長編小説。
著者等紹介
辻仁成[ツジヒトナリ]
東京都生まれ。1989年『ピアニシモ』ですばる文学賞、97年『海峡の光』で芥川賞、99年『白仏』のフランス語翻訳本『ル・ブッダ・ブラン』で仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞する。2009年ロックバンドZAMZAのヴォーカリストして全米デビューを果たす。映画監督最新作は「ACACIA」。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
18
久々の辻作品。何作か読んではいるが、俺の中では辻さんはミュージシャンで、彼が描く歌詞には独特の世界観があり、あぁコレコレ。こういうのが辻さんの世界なんだよね、みたいな感覚はずっと変わらない。作品が良いとか悪いとかではなく、好きか嫌いか、ということなのだろう。俺はこういう、ちょっと何かよく分かんないけど引き込まれちゃう、みたいな辻さんの小説、けっこう好きだな。彼の世界にどっぷりと浸かることが出来た。2024/11/18
そのぼん
17
解ったような解らんような感じのお話しでした。 性描写がかなり多い作品で好き嫌いは分かれるかな、と思いました。2012/04/08
こたろう
13
久々の辻仁成。物語と夢と現実が交錯し、どこからどこまでが現実なのか分からなくなる…そのまどろっこしさ加減が結構好き。若いエンゾーに惹かれていく春雨の葛藤や、サントリーニ島で少しずつ静かに癒されていくクロエの描写がよかった。もう一回読んだらもうちょっと理解出来る…のかなぁ。2011/01/13
rubix56
12
☆☆☆☆☆ 読了 オシャレな小説で鼻につく。でも、その矮小な価値観を凌駕するほど、文章がうまくて、おもしろい。 p332で、年齢という絶対的なものに帰する優越感をひっくり返し、娘を母に嫉妬させる術は、秀逸だ。 メディアで見る、辻仁成は苦手だが、辻仁成の小説はすごいと思った。2014/10/12
美紀ちゃん
12
図書館で借りました。登場人物がみんな個性的。井島さんも気のどくです。春雨はもっと怒りを前に出してもよいのでは?と思ったけどそうはしない。エンゾーは一生懸命で、クロエは、、わからない。2012/06/29




