出版社内容情報
日本は放射線を利用した検査数が世界一。たった1回の腹部CT検査で原発作業員の年間被曝線量の限度値を超えることも。レントゲンやCTなど有害な被曝を避けるための知識と自衛手段を伝授する。
内容説明
放射線検査による発がんリスクは世界一!たった1回のCT検査でも発がん率は上がる!これまで「がん治療」に警告を発してきた著者が、専門である放射線科の知識を駆使し、医療被曝の闇を暴く!
目次
第1章 世界一の医療被曝大国、日本
第2章 低線量被曝の危険性
第3章 大人より深刻な子どもの被曝
第4章 放射線検査の種類
第5章 自分の被曝線量を知るには
第6章 無用な被曝を避けるために
第7章 日本で医療被曝が横行する理由
第8章 医療被曝の今後
著者等紹介
近藤誠[コンドウマコト]
1948年生まれ。医師。73年慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大学医学部放射線科入局。83年に講師となり、2014年3月に同大医学部を定年退職。現在、「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuji Hamano
5
医療、健康診断としてこれほどまでにX線にされされているとは。福島後だからこそ数値というか色々考えさせられるな。 子どもの被爆は気をつけよう。 あと、必要の無い検査を念のため受けるというのはよくよく考えた方がいいんだな。2016/06/13
ジュリ
4
がん検診で放射線を浴びてがんのリスクが高まる。がん検診なんて受けない方がいい。患者さんはもっと情報を収集して自分の身は自分で守るべき。2016/07/20
kousuke
3
検査による被爆について正しく怖がるのが重要だと感じました。 被爆を怖がり必要な検査を受けないのでは本末転倒なので、 例えば、歯科用のレントゲンであれば被曝量は僅かであるので気にしないですとか、 バリウム検査は被曝量が多いため、検査を受けない、もしくは胃カメラにするとか、 そのような判断を自分できるようにしていきたいものです。
FK
3
在職中、嫌でもレントゲン撮影を受けなければならなかった。でないと職を失うからである。しかし非科学的な根拠に基づく長年の被曝により、かなりの数の人たちが発ガンして亡くなってきたのではないだろうか。仕事を辞めて何よりうれしく思うのは、この被曝を避けられること。あるいは健康診断を受けなくて済むことと言っても過言ではない。日本のシステムというのは、国民のためにという名目で、実はその業界の利益の確保のために行われていることが少なくない。レントゲン撮影やCTもである。「医療被曝」を避けるには、病院に行かないことだ。 2016/01/29