出版社内容情報
発がん性物質の検出が報告され、被害が訴えられた「中国産義歯」が、雑貨扱いで日本に輸入されている! この問題をきっかけに、日中の経済関係にひそむ無秩序・無責任を告発するルポルタージュ。
内容説明
いまや「中国」と無縁で経済活動を営むことは難しい。消費者も、さまざまな形で「中国製品」を購入している。それが日本の現実だ。しかし、その背後には、生産する中国の「無秩序」と、輸入する日本の「無責任」という図式がある…。著者は「義歯」という入り口から、中国製品をめぐる問題に切り込む。発がん性物質の検出が報告され、現地では健康被害が訴えられている「中国産」義歯を、日本は厳格な安全検査を行なうことなく、単なる雑貨物として輸入しているのだ。中国の現場を取材し、日本の医療の実態を調査して浮かび上がった「闇構造」とは?迫真のルポルタージュ!
目次
第1章 義歯とギョーザ(「雑貨」として輸入される義歯類;おざなりな「通達」でお茶を濁す厚生労働省 ほか)
第2章 中国産義歯による健康被害の実態(海外で造られた入れ歯や義歯は薬事法で規定されない;医療現場で拡大しつつある「中国委託」 ほか)
第3章 日本の歯科医療を蝕む「安全神話」(「歯科材料基準」があるから日本は安心?;消費者には理解不能な「JISハンドブック」 ほか)
第4章 技術権威主義からの脱却(「ごまかし」は歯科材料だけなのか;海外産義歯訴訟は、なぜ「本丸」を避けたのか ほか)
著者等紹介
鈴木譲仁[スズキジョウジ]
1954年生まれ。ジャーナリスト。中国を中心に、アジアの政治、経済、社会問題など幅広いジャンルで取材活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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