集英社新書<br> ニュースキャスター

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集英社新書
ニュースキャスター

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201451
  • NDC分類 699.64
  • Cコード C0236

内容説明

初めて現場から語る「ニュースキャスター論」。かつて新聞、雑誌の記者・編集者であった著者が、テレビのニュース報道という未知の世界に飛び込み、そこで何を見、何を考え、何に苦悩してきたか。「ニュース23」の創設から現在に至る経緯を、自らの体験を軸に書き綴った迫真のノンフィクション。数々の事件、事故、災害、政局…。激動する時代と斬り結びながら、一般の視聴者には知ることのできないテレビニュース報道の舞台裏を活写する。そして、ニュースキャスターとは一体、何者なのか。

目次

番組誕生
音楽の力
「北風型」と「太陽型」―インタビューの攻防
テレビは「小泉首相」を作ったか
「主持人」の周辺
大統領がやって来た
「モニカおばさん」のガツン
「赤い皇帝」の椅子
世界が変わった日
「多事争論」のできるまで
TBSが死んだ日―オウムビデオ事件をめぐって
神戸震災報道
ただの現在にすぎない仕事

著者等紹介

筑紫哲也[チクシテツヤ]
1935年、大分県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。59年、朝日新聞社入社。支局勤務を経て、東京本社政治部記者、米軍統治下の沖縄特派員、ワシントン特派員、外報部次長、「朝日ジャーナル」編集長などを歴任。89年、朝日新聞社退社。同年10月からTBS系テレビ「筑紫哲也ニュース23」のキャスターに。ギャラクシー賞、国際エミー賞優秀賞などを受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

18
ジャーナリストvs.キャスター。文字vs.口語。メディアのあり方の変遷。利便性を追求した弊害の有無。故に、著者をはじめとする有識者の面々の存在価値がある気がする。『60 Minutes』は私のお気に入りの1つ。Don Hewitt 、Mike Wallace、Dan Rather・・・。日本のキャスターは如何に。オウム報道、TBSビデオ問題、小泉劇場演出、凛の会事件など、報道のあり方を問われる事件が後を絶たない。一方で、真摯なジャーリストももれなく実在。負を常に糧としたメディアのあり方の提言を期待。2014/02/24

tapioka

13
筑紫哲也氏がNEWS23のキャスターを勤めていた頃に書かれた番組誕生や特番などの裏話を収めた作品。私は筑紫さんが存命の頃から尊敬していましたが、当時から偏った報道だという批判が多かった。しかし、コンプライアンスという誰も傷つかない、当たり障りのない報道内容で、どのニュース番組もほぼ変わらない現在だからこそ、伝えたいテーマを絞り、視聴者に情報の軽重、取捨選択、論評などを考えさせ伝えようとする彼の報道姿勢がいかに貴重だったのか、感じざるを得ません。多事争論が好きで毎晩見てたのを思い出し、少し懐かしくなりました2020/02/20

Kentaro

11
筑紫さんは、多事争論を展開し、原稿なしで本音で語りかけ続けた思いを語ります。 小泉首相の誕生はテレビが作ったのかという問いに対して、国会議員票では全く勝負にならなかった小泉さんはかつて変人と呼ばれた田中眞紀子さんを見方につけ、大勢批判しながら投票権もない民衆に呼び掛け、予備選どころか本選で圧勝してしまった。 これを筑紫さんは中国の文化大革命で、当時の知識階級を一掃し、紅衛兵の造反有利の思想を悪用した毛沢東が実権を握ったことに重ね合わせて見ることが出来るという。なるほどこういう見方が出来ると納得した。2018/10/17

sabosashi

6
いわゆるニュースショーの裏側でどんなことが起きているのか、手に取るように読める。  わたしは頻繁にニホンのTVに接するわけではないから詳しいことはわからないが、朝日ジャーナルの編集長の頃から、筑紫のことが気にかかっていた。  したがって「ニュース23」にも関心を抱いたが、もちろんごく稀にしか見られなかった。  それでいったいどんなことが起きていたのか。    番組中でのクリントンとの、中国首相の朱 鎔基とのタウンミーティングの有様が興味津々。  2015/09/14

うりぼう

3
真実と真面目に向き合った人。2009/04/06

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