コバルト文庫<br> 炎の蜃気楼(ミラージュ)〈11〉わだつみの楊貴妃 中編

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コバルト文庫
炎の蜃気楼(ミラージュ)〈11〉わだつみの楊貴妃 中編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086117920
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大破した船から投げ出された高耶、直江、風魔小太郎は、瀬戸内海の小島に漂着していた。身を呈して高耶を守った直江だったが、その目は光を失ってしまっていた。信長を討つため、毛利、一向宗と手を組もうとする小太郎に、高耶は激しく抵抗するが、直江を人質に取られ、毛利の本拠地へと連れ去られてしまう。一方、大和の謎を追っていた綾子たちは〈楊貴妃〉に会うため、秋芳洞へ向かうが。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フキノトウ

19
景虎の本音がやっっと出ました。ここまで長かったな。直江どうなるんだろ。綾子の運転に戦々恐々としていた「軒猿」の八海さんが何故か印象的(笑)2014/01/09

枯伍

15
難破して小島に逃げ延びた3人。直江と高耶がすったもんだしてるところに小太郎第三種接近遭遇。直江を人質に一向宗-毛利の捕虜となる高耶。村上水軍を叩きに行く千秋と鹿之助、《満珠》を求める友姫と綾子。《干珠》は織田の手に渡る。独りになってやっと景虎の本音がでてきたかな。雨の独白とか独占欲バリバリですがな。力を封じられた高耶は北条の霊獣を使って指月城に攻撃を仕掛ける。その炎の中で高耶は直江に相対し―― 頼竜はしつこいねーw やっと和解のチャンスが訪れたところで、怒涛の後編に続く。2018/01/09

藤月はな(灯れ松明の火)

14
あの場面で「孤島の鬼」を思い出した私は心底、複雑な気持ちになりました。おかげさまで同時に悪癖を持っていた私が頭の中を「馬鹿ー!!」と叫びまくるはめに・・・・(小太郎が徳さんに見えてしゃあない・・・)吉川元春に直江に関する虚偽を聞かされて狂おしいまでの執着を爆発させ、最後の全て終わらせようとする直江に叫ぶ高耶さんが痛々しいです。そして織田信長の野望のむき出しの所と自分と相対する者には残虐に対処する苛烈さになぜか羨ましくなってしまいます。2012/01/21

あすな

10
勝者と敗者の関係。縛り縛られる二人の関係が失われることを、誰よりも恐れていたのは・・・。/ギャー!!なんちゅう終わり方!駄目だよ、許さないよ!どんなときでも、景虎のそばを離れない。それが直江信綱でしょうが!!・・・ちょっと興奮してしまった。だって。だって、高耶ちゃんが。ようやく直江に執着してる姿を見せてくれるようになったから。何とか・・・何とか二人を引き離さないで!/二人の関係が気になり過ぎて、楊貴妃のことを忘れかけている。ごめんよ、長秀、晴家。2014/01/07

かんちゃん@令和ヽ(*゚∀゚*)ノ

10
再読。もうとにかく直江が!!な巻。直江と高耶の気持ちのぶつけ合いにぐっとくる。「俺たちの最上の在り方」この言葉は再読だと重い。 お互いの想いが痛い切ない苦しい。「あなたの涙の味も血の味も汗の味も唾液の味も胃液の味も精液の味も臓腑の味も・・・今すぐ欲しい!」対して高耶「もっとオレを欲しがれ!抱きたい手に入れたいキツく独占したい、と。もっと所有して欲しい」更には「あいつの眼も声も言葉も肉体も、涙も汗も体液も、幸福も痛みも誇りも思考も知識も、記憶も歴史も・・・全部が俺のものだ!」もう深すぎる。2013/02/10

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