内容説明
関ケ原合戦で徳川家康は死んだ。そして影武者世良田二郎三郎の存在。徳川家の秘事を知った柳生宗矩は、世子・秀忠にそのことを洩らす。権力の座に執念をみせる秀忠の命を受けて、宗矩は権謀術数のかぎりをつくす…。表題作ほか最後の短編「死出の雪」に加え、書下ろし長編の冒頭30枚を収録する短編傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
85
修羅を生き、唯々黙して死んでいく「いくさ人」の姿がカッコイイ。「すべて女が悪い。一言でそう云い切ったら、当代の才女たちは眉を逆立てて怒るだろうか」(『死出の雪』より) このあたりの描き方に隆慶一郎の美学が見てとれる。けっして女を貶んでいるのではない。ただ、隆慶一郎は「男がほんとうの男であった時代、女がほんとうの女であった時代」を描いているのだ。そして「いくさ人」とはなにか、「いくさ人」とはどうあるべきなのかを「生きざま」よりは「死にざま」の中に見いだすという究極の美学を語ってくれる作家なのだ。カッコイイ!2014/12/12
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
12
1993年 5月15日 初版。。。表題作は『影武者徳川家康』を秀忠側から見たもの。だいぶ世良田二郎三郎に煮え湯を飲まされる。そこで実弟たちを亡き者にしようと画策する。しかし、冒頭から秀忠が竹千代時代から、処世を考えていた。それは従順である。その表は従順、裏では柳生を使って暗殺を画策する。そらあたかだか影武者如きに好きなようにされるのは、かなわんわなぁ2021/07/04
蕭白
9
表題作は、『影武者~』の外伝のような感じで興味深かったです。もう一度、『影武者~』を読み直してみたくなりました。2016/04/12
ノニコニ
7
隆慶一郎どれを読んでも同じ、いい意味で。好みなだけか。2024/05/04
matsu0310
7
☆☆遺稿集的で未完のものが多いだけに、ファン以外には勧められないよね2011/11/20




