内容説明
CIAの極秘チームは、上院議員からの問い合わせにも拘らず、あるセルビア人の所在を入念に秘匿していた。アメリカ人青年虐殺の容疑で行方を追われている男だが、作戦遂行のキーマンであるこの男を、その時まで、必ず安全に泳がさなければならない。数年かけて網を張った、決して失敗が許されない作戦なのだ…。そして、アヴェンジャーとCIA工作員の命運は、男が隠棲する、南米の地でクロスする―。第二次大戦、ベトナム戦争、ユーゴ紛争…戦争に彩られた半世紀を網羅し、テロ社会のすべてを描ききった、8年ぶりの軍事スリラー。
著者等紹介
フォーサイス,フレデリック[フォーサイス,フレデリック][Forsyth,Frederick]
1938年、イギリスのケント州生まれ。空軍パイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を務めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに描いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビュー、世界的なベストセラーとなる。以後、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『神の拳』など次々とヒットを飛ばし、約30年あまり、スパイ小説の第一人者として活躍。その後は、ジャンルを変えて執筆活動を展開しており、海外でも“マスター・ストーリーテラー”の称号は衰えることはない
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
48
デクスターはマン・ハンターだが、ターゲットを殺害するのではなく司法の場に引き出すために捕まえてくることを目的としている。そこには彼自身の苦い経験があるのだが、アヴェンジャーに依頼者たちも「一瞬の死より長々と続く地獄の日々」で敵を苦しめたいと願う者たちだ。殺すのではなく拉致してくるので、派手な撃ち合いなどなく、殺害も必要最小限度。いかにして武装で鎧っているターゲットを拉致するのか、緻密に計算されつくしたアヴェンジャーの動きの一つひとつがスリリングだ。2024/06/19
tom
17
淡々と進行、そして強固に守られたターゲットの住む施設への侵入が語られる。そして、そんれなりのご都合主義的な展開の中でターゲットの身柄確保と相成りましたという物語。ここまで積み上げられたディテールに比べて、少々呆気ない終わり方。ちょっと残念本か。2026/08/21
アカツキ
14
デクスター"アヴェンジャー"は財界の大物から孫息子を殺した人間を捕まえてほしいと頼まれ、ターゲットであるジリチの調査を始める。一方、CIAのポール・デヴローは長年温めてきた暗殺計画の実行者としてジリチを必要としており、アヴェンジャーを抹殺しようと…。絶対無理なところをどうやってデクスターが切り抜けていくか、ハラハラというよりワクワクしながら読んだ。アナグマにほっこり。続編っぽい「コブラ」へ。デクスターとデヴローが協力するらしいけれど、ダークヒーローなデヴローと帯文句が危うい空気出しているんだよなぁ…。2026/08/05
田中峰和
6
主人公の身体能力はランボー以上だが、除隊後弁護士になったその頭脳は比較にならない。セルビアで悪逆の限りを尽くし逃亡したジリチの行方を追うアヴェンジャーは手をつくして見つけ出す。サン・マルチン共和国内に王国を築いていたジリチは、ビンラディンと結託してテロの計画を練っていた。CIAのデヴローはジリチを利用してビンラディンを煽ぶりだそうとするが、ジリチを拉致されては計画が破綻する。一人でジリチの王国に潜入するアヴェンジャーの活躍はボンドの比ではない。何の危機もなくすんなりいきすぎるのが、不満といえば不満。2024/02/06
たぁ。
4
やっと読み終わりました。こんなに時間をかけてしまった自分に反省。後半、手に汗握る場面の連続だったはずが、面白さが半減以下となってしまい、本当に残念だった。2015/10/24




