角川文庫<br> 幸福な遊戯

個数:
電子版価格
¥253
  • 電書あり

角川文庫
幸福な遊戯

  • ウェブストアに17冊在庫がございます。(2024年04月24日 18時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043726011
  • Cコード C0193

内容説明

ハルオと立人と私。恋人でもなく家族でもない三人が始めた共同生活。この生活の唯一の禁止事項は「同居人同士の不純異性行為」―本当の家族が壊れてしまった私にとって、ここでの生活は奇妙に温かくて幸せなものだった。いつまでも、この居心地いい空間に浸っていたかったのに…。表題作「幸福な遊戯」(「海燕」新人文学賞受賞作)の他、2編を収録。今もっとも注目を集める作家、角田光代の原点がここにある。記念碑的デビュー作、待望の文庫化。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

412
表題作を含む3つの中篇小説からなる。「幸福な遊戯」は、角田光代氏のデビュー作。文体は生硬さが残るが、作品の文学としての"純"度はむしろ高い。「海燕」新人文学賞も当然か。語り手のサトコには、疑似家族以外に何もない。したがってそれが崩壊した時、彼女は自身のアイデンティティを喪失する。しかもそれは築かれた当初からきわめて脆弱であったのだ。自分自身が何者であるかもわからず、当然ながら先行きに方向性もない。それは、この時期の角田氏そのものの姿であったのかも知れない。 2018/11/09

さてさて

174
『何がどこで間違ってしまったのだろう。どこで糸はねじれてしまったのだろう』。1991年に角田さんのデビュー作として刊行されたこの作品。そこには、デビュー作からすでに角田さんらしい主人公の女性達の不安定な心持ちが描かれていました。現実から目を逸らすかのように今の何かしらの『幸せ』に心を向けていく彼女達。30年も前の作品にもかかわらず時代をあまり感じさせないことに驚くこの作品。女性ならではの繊細な心の機微の描写に魅了されるこの作品。『幸福』とはなんだろう、改めて考えるきっかけを与えてくれる、そんな作品でした。2023/09/22

ミカママ

93
初期の作品らしい、とは思いましたが、まさかこれがデビュー作とは。なるほどそれで、文章が少し硬い感じだったのね。そして主人公の女性たちも、あまりに不思議キャラ。読んでる最中で何度もこれは「ばななさん」作品かと。(笑) 大好きな角田さん作品、これからも読み続けていきます。2014/11/29

おいしゃん

88
角田光代デビュー作を含む3編。どれも他作にも出てくる「がらんどう」な心、存在がテーマ。デビューからぶれない軸を持っていること、そして何より文章力の高さに改めて感服。それにしても特に「無愁天使」などは、芥川賞を狙ったのでは?と思うような、狂気も含む不思議な世界観。2015/02/10

masa

84
このバランスは長くは続かないだろうと絶頂期にぼんやり思う。そこから後はもう、常に肌で感じているのに頭が理解を拒んでいるだけの状態になる。どうやっても無理だとわかっていながら、必死に今を繋ぎとめようとする僕の言葉は、まるで他人の台詞みたいな響きで耳に流れてくる。実のところ、どうするのが最も合理的だったり、道徳的だったりするのか、そんな判断など不可能だ。正気でいられないほどの激しい寂しさと孤独。抜け出したくて己や他人の死に焦がれ、安易に死を想うことに嫌悪する。幾度も輪廻する絶望と仄かに漂う希望。再出発の物語。2019/01/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570183
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。