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中 山 元

春、 人 文 書 へ 分 け 入 る 3 0

 

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 これから人文科学の書物を読んでいかれようとする方に一言アドバイスをさしあげるとすれば、それはできるだけ原典を読んでいただきたいということです。

 たしかにとっつきにくいときには、入門書に頼りたくなるものです。でもどれほど読みにくくても、原典のテクストを繰り返し読むほうが、入門の解説書をよむよりも、実は血になり、肉になるのです。そこで今回のご案内ではまず、原典ともいえるべき書物を10冊あげました。いまなお何度でも取り組む価値のある書物です。そして一冊の書物が書かれるために、その背後にどれだけの書物が読まれ、分析されているかを思いやってみていただきたいのです。

 さらに現代思想の到達点を示す10冊の書物群をご紹介します。ポストモダンと脱構築など、いまでは哲学の分野をこえて、風土論、メディア論などのさまざまな分野を横断した思考が求められています。とくに境界を逸脱し、架橋する力のある書物を集めてみました。

 とはいえ、視点を変えて現代のアクチュアルな問題を考えるために重要な手掛かりをあたえてくれる書物というのも大切なものです。著者と対話しながら現代の重要な問題に取り組んでいただこうと、生きのよい書物を10冊選んでみました。臓器移植の問題、遺伝子工学の問題、身体と生の政治学の問題、テロとイスラームの問題など、手強い問題には善き道標となるはずです。

 

中山 元

 



中山 元 [なかやま・げん]

1949年生まれ。思想家・翻訳家。万人のための哲学サイト「ポリロゴス」を主宰している。著書に、『はじめて読むフーコー』(洋泉社新書y)、『思考の用語辞典』(筑摩書房)、『<ぼく>と世界をつなぐ哲学』、『フーコー入門』(以上、ちくま新書)など、訳書に、ウッド『資本の帝国』、ドロワ&トナック『ギリシア・ローマの奇人たち』(以上、紀伊國屋書店)。ロー『フィロソフィー・ジム』(ランダムハウス講談社)、バタイユ『呪われた部分 有用性の限界』、フロイト『エロス論集』(以上、ちくま学芸文庫)、フーコー『真理とディスクール』(筑摩書房)、『発言――米同時多発テロと23人の思想家たち』(編訳、朝日出版社)などがある。

■場所紀伊國屋書店新宿本店5階カウンター前
■会期4月1日(金)〜4月30日(土)
■お問合せ紀伊國屋書店新宿本店 5階売場 03-3354-0131 

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