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いま、詩に新しい時代が訪れようとしています。ここに並んだ12人は、20代、30代のもっとも若い書き手たちです。なかなか詩集を手にとることのない方には、初めて出会う顔ぶれかもしれません。今年、思潮社は2000年代に登場した詩人たちによる書き下ろし詩集シリーズ「新しい詩人」を立ち上げました。旺盛な活動を展開する若い詩人たちのなかから選りすぐった実力派の新鋭たちです。
今回の「じんぶんや」では、その12人がそれぞれ自分の大切な3冊を選びました。やわらかで鋭敏な感性を持った若い詩人たちが読んできた詩集、いま読みたい詩集、また詩人の根っこを形成してきた本たちです。べつべつの方向を向きながら、この時代を感覚を全開にして生きるものの熱い矜持が見えるラインナップです。また、「新しい詩人」第1弾刊行の詩集、既刊の第1詩集も並べています。
詩を読む、詩を書く人とはどんなひとだろう。いったいいまどんな詩が書かれているのだろう。どんな詩がおもしろいのだろう。さまざまなものが溢れる時代に、ほんとうに詩なんて必要なんだろうか。長く読んでいなかったけれど、もう一度詩を読んでみたい。
そう思っていらっしゃる方はぜひ、この「新しい詩人」たちが選んだ35冊、そして彼らの詩集を手にとってみてください。この豊饒で、スリリングで、魅力的な謎に満ち溢れたこの棚のうちには、いまの時代を生きるあなたが読みたいと思っていた詩や本が、きっと潜んでいるのではないかと思います。
【思潮社編集部】
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今年50周年をむかえた詩の本の思潮社が、毎月28日に刊行している詩の雑誌です。月々の特集では日本の現代詩のほか、海外の詩、短歌やダンス、映画などをとりあげているほか、毎月いま書かれている最もヴィヴィッドな作品や読み応えある連載を掲載しています。
今年の6月号は「2000年代の詩人たち」と題して、この「新しい詩人」の詩人たちや同世代の若い詩人たちの現在を、座談会や作品のかたちで特集しました。若い世代の熱気溢れるこの号は好評を博し、大きな反響を呼びました。
新風の勢いを受けるようにして、小社創設50周年を記念し、今年「現代詩新人賞」を創設しました。25周年での前回の「現代詩新人賞」受賞者は、詩のみならず小説、戯曲の分野でも活躍を続ける平田俊子氏。今回の締切は残念ながら過ぎてしまいましたが、連日多くの力作原稿が届いていた本賞の結果は、本誌11月号で発表です。新しい才能の出現をぜひご覧ください。
このたびの「じんぶんや」で詩に興味を持たれた方、さらに詩の森の奥に分け入らんとする方に、現代詩の最前線に位置する雑誌「現代詩手帖」をお手にとってご覧いただければと存じます。未知なる魅力に満ちた詩の世界がここに息づいています。
【思潮社営業部】
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詩の未来を予見する、20・30代による書き下ろし詩集シリーズ
■ 『カナシヤル』 三角みづ紀
幸せと同じだけの痛み、不幸と同じだけの優しさ、私が産み落とす小さきものたちへ。
■ 『背丈ほどあるワレモコウ』 コマガネトモオ
正確に量り出される世界の似姿。いまはもう、何もかもはっきりと見ることができる。
■ 『オルペウス オルペウス』 斉藤倫
とほうもない絶望とかぎりない幸福にみちた、“永遠”のトラップ。
■ 『片鱗篇』 石田瑞穂
何にも拠らず、何も打たない。砂が鏡を壊(やぶ)る、瞬間に賭ける問い。 |
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■場所 |
紀伊國屋書店新宿本店5階カウンター前 |
■会期 |
9月5日(火)〜9月30日(土)まで |
■お問合せ |
紀伊國屋書店新宿本店 5階売場
03-3354-0131 |
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