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書名 |
著者名 |
初版・版型・頁・予価 |
出版社 |
内 容 |
哲学・思想・言語・宗教 |
| 1 | 古代文字の解読 | 高津春繁、関根正雄 | 初版1964・最終版1988年◆B6判◆330頁
◆予価3,360円 | 岩波書店 |
19世紀以来の、エジプト聖刻文字やスメル楔形文字などを、いかに発見・解読したか、その道を平易かつ正確に物語る興味深い読みもの。 |
| 2 | 道教思想史研究 | 福永光司 | 初版1987・最終版2002年◆A5判◆508頁
◆予価8,820円 | 岩波書店 |
日本の宗教思想文化との比較研究を行なうために、道教を四重構造をもつ複合の宗教として、中国宗教思想史の全体的な展開のなかに組み込みながら究明。 |
| 3 | 近代日本の宗教言説とその系譜
宗教・国家・神道 | 磯前順一 | 初版2003・最終版2003年◆A5判◆342頁
◆予価6,930円 | 岩波書店 |
「宗教」概念が導入された幕末、「政教分離」の成立した明治20年代、そして「宗教学」が構築された明治30年代に焦点をあて、言説空間をたどる。 |
| 4 | 人生と愛 | エーリッヒ・フロム/佐野哲郎、佐野五郎訳 | 初版1986・最終版1998年◆四六判◆256頁
◆予価2,310円 | 紀伊國屋書店 |
1972年から1980年の死の直前までにフロムが行なった、ラジオ放送での講演と対談を収録。フロム思想を自らが平易に語った、現代の世にも広く読まれたい好著。 |
| 5 | 反抗と自由 | エーリッヒ・フロム/佐野哲郎訳 | 初版1983・最終版1987年◆四六判◆196頁
◆予価2,100円 | 紀伊國屋書店 |
1980年の死の直前まで、フロム自らの手によって集められた論文集。真に人間的な社会の創造を生涯追求したフロムの主張は、現代の人々にも共感されるものであろう。 |
| 6 | 希望の革命 改訂版 | エーリッヒ・フロム/作田啓一、佐野哲郎訳 | 初版1969・最終版1993年◆四六判◆242頁
◆予価2,310円 | 紀伊國屋書店 |
機械化され、大量生産と消費に覆いつくされる現代社会では、人間の感情は枯渇していく。社会の病理を分析し、人間が主体性を取り戻すための行動提起の書。 |
| 7 | おだやかな死 新装版 | シモーヌ・ド・ボーヴォワール/杉捷夫訳 | 初版1965・最終版1995年◆B6判◆178頁
◆予価1,680円 | 紀伊國屋書店 |
自身の母親の入院から、その死に至る4週間の出来事を書き綴った身辺記。「母の死」という普遍的な問題をめぐる、厳しさと娘としての愛情が美しい結晶となった文章。 |
| 8 | デカルトの著作と体系 | ジュヌヴィエーヴ・ロディス=レヴィス/小林道夫、川添信介訳 | 初版1990・最終版1990年◆四六判◆516頁
◆予価5,670円 | 紀伊國屋書店 |
フランスにおけるデカルト研究の第一人者による包括的な研究書。デカルトの全体像をとらえた本書は、デカルトの学問的検討について必須の基本資料である。 |
| 9 | カント「純粋理性批判」の研究 | 岩崎武雄 | 初版1965・最終版1971年◆A5判◆532頁
◆予価7,140円 | 勁草書房 |
カントの自然科学的認識の方法をとり入れ、人間の立場における形而上学を樹立しようとしたその意図を、原典から自らのものとして追究を試みる。 |
| 10 | 知の連鎖 | 五十嵐一 | 初版1983・最終版1983年◆A5判◆250頁
◆予価3,255円 | 勁草書房 |
近世ヨーロッパに先んじて成熟し、事実その師となったイスラーム。イブン・スィーナーの思想の軸にイスラーム的〈知〉の根本に迫る。 |
| 11 | イスラーム・ルネサンス | 五十嵐一 | 初版1986・最終版1986年◆四六判◆250頁
◆予価2,835円 | 勁草書房 |
現代と古代・中世を自在に往還して鋭利な分析を続け、〈コーラン〉に結晶したイスラームの知恵と力に肉薄する。 |
| 12 | 初期中世の哲学 | J・マレンボン/中村治訳 | 初版1992・最終版1992年◆A5判◆260頁
◆予価4,410円 | 勁草書房 |
西欧文明の起源をたずね、プラトン、アリストテレスの受容を契機とする中世初期。ボエティウス、スコトゥス、アベラルドゥスの論理学/自然学/文法学/神学を探る。 |
| 13 | 後期中世の哲学 | J・マレンボン/加藤雅人訳 | 初版1989・最終版1989年◆A5判◆256頁
◆予価4,410円 | 勁草書房 |
中世大学の制度、学問の方法、テキストの分析から入り、トマス、スコトゥス、オッカムの知識認識に迫る。 |
| 14 | 北一輝 | 滝村隆一 | 初版1973・最終版1987年◆四六判◆376頁
◆予価4,410円 | 勁草書房 |
北一輝の三大著作を貫く壮大な理論体系を国家論、社会主義論、日本革命論などにわたって厳密に再構成する。 |
| 15 | 欲望のウロボロス | 丸山圭三郎 | 初版1985・最終版1985年◆四六判◆286頁
◆予価3,360円 | 勁草書房 |
文化=記号から欲望・快楽を経て、〈生命と過剰〉へ。丸山理論の生成の現場に立ち会う趣きがある。 |
| 16 | 理性と権力 | 今村仁司 | 初版1990・最終版1990年◆四六判◆260頁
◆予価3,150円 | 勁草書房 |
労働論と暴力論の交差から見えてきた〈排除の論理〉を解明。近代理性と権力の内在的関係を問う。 |
| 17 | 神と自由と悪と | A・プランティンガ/星川啓慈訳 | 初版1995・最終版1995年◆四六判◆230頁
◆予価3,255円 | 勁草書房 |
可能世界論を駆使して宗教哲学上の二つのテーマを解く。一つは悪の存在をめぐる問題、もう一つは伝統的な神の存在証明である。 |
| 18 | アジア宗教の基本的性格 | M・ウェーバー/池田昭、山折哲雄、日隈威徳訳 | 初版1970・最終版1998年◆四六判◆288頁
◆予価3,990円 | 勁草書房 |
比較宗教社会学的構想の下にアジア諸地域に形成された諸宗派の特質、特に救世主信仰の宗教意識と社会的特質を分析する。 |
| 19 | 安藤昌益と自然真営道 | 渡辺大濤 | 初版1970・最終版1970年◆四六判◆464頁
◆予価5,460円 | 勁草書房 |
戦後ハーバート・ノーマンの『忘れられた思想家』で広く存在を世間に知られるようになった、安藤昌益とその著書『自然真営道』についての研究成果。 |
| 20 | ジャン=ジャック・ルソー論 | 吉岡知哉 | 初版1988・最終版1995年◆A5判◆276頁
◆予価5,880円 | 東京大学出版会 |
ルソーの社会批判、教育論、宗教論などを、絶えず自己を更新していく「思想運動」として捉える。渋沢・クローデル賞受賞。 |
| 21 | 朝鮮芸能史 | 李杜絃 | 初版1990・最終版1990年◆四六判◆288頁
◆予価3,675円 | 東京大学出版会 |
シャーマンの‘歌舞降神’から、はなやかな百戯へ。西域から、日本に及ぶアジアの芸能エリアをふまえ、野性的な民俗芸能の流れを追う。 |
| 22 | パスカルとその時代 | 中村雄二郎 | 初版1965・最終版1995年◆A5判◆420頁
◆予価6,825円 | 東京大学出版会 |
パスカルに対する共感と反発、この矛盾はどこから来るのか。パスカルとその時代が露呈している矛盾そのものに迫る。 |
| 23 | 人格知識論の生成 | 一ノ瀬正樹 | 初版1997・最終版1997年◆A5判◆384頁
◆予価8,190円 | 東京大学出版会 |
ジョン・ロックの哲学へ斬新な視点から切り込むことによって、知識とは人格が所有するものであるという主張を打ち出す。第10回和辻哲郎文化賞受賞。 |
| 24 | 人間デカルト | アンリ・グイエ/中村雄二郎、原田佳彦訳 | 初版1981・最終版1992年◆四六判◆287頁
◆予価4,515円 | 白水社 |
方法と方法論的懐疑に始まり、近代の世界像を築いたデカルト哲学。精神と肉体を備えた具体的な人間を通して思索した哲学者の人間像を解明する名著。 |
| 25 | 形象と時間 クロノポリスの美学 | 谷川渥 | 初版1986・最終版1991年◆四六判◆258頁
◆予価4,200円 | 白水社 |
〈時間〉の加速化・断片化現象が感性の領域に深く浸透している現代。変容する美的経験を問い直し、西欧的時間概念の乗り超えを示唆する論考。 |
| 26 | アルザスの言語戦争 | ウージェーヌ・フィリップス/宇京ョ三訳 | 初版1994・最終版1999年◆四六判◆338頁
◆予価4,410円 | 白水社 |
文明の十字路アルザスにおけるドイツ語とフランス語の戦い、アルザス人の苦闘の歴史を語る。言葉と国家、少数民族の普遍的問題に関する基礎文献。 |
| 27 | 新版 柳田国男の思想 | 中村哲 | 初版1974・最終版1985年◆四六判◆328頁
◆予価2,940円 | 法政大学出版局 |
柳田学の根底に、科学的・実証的な精神、開明官僚の感覚、保守主義的な心情を見出し、その思想の特異な体質と論理構造を考察する。新稿「沖縄と海上の道」他を増補。 |
| 28 | ショーペンハウアー哲学の再構築 | 鎌田康男/斎藤、臼木、高橋訳著 | 初版2000・最終版2003年◆四六判◆300頁
◆予価3,780円 | 法政大学出版局 |
『充足根拠律の四方向に分岐した根について』(第一版)訳解――上記論文の最重要性の認識および研究の新たな展開に向けて詳細に読解、従来の理解像の一新を図る。 |
| 29 | 意味と世界 | 野本和幸 | 初版1997・最終版1999年◆A5判◆412頁
◆予価7,140円 | 法政大学出版局 |
フレーゲやラッセル以降の理論的展開を検討しつつ、〈ことば〉が〈意味〉をもつとはどういうことかなどの基礎的問題から、〈私〉の同一性の意味論までを論考する。 |
| 30 | 言葉と世界 | 亀山健吉 | 初版2000・最終版2000年◆A5判◆258頁
◆予価5,040円 | 法政大学出版局 |
生涯と活動、ヤーコプ・グリムとの学的交流、日本語研究など、フンボルト言語論の核心に迫るテーマを、未刊の書簡や草稿を発掘・駆使して解き明かす研究の集大成。 |
| 31 | ヒューム読本 | 中才敏郎 | 初版2005・最終版2005年◆A5判◆332頁
◆予価3,780円 | 法政大学出版局 |
イギリス経験論哲学の最高峰、デイヴィッド・ヒュームの思想世界――9人のヒューミアンが最新の研究を踏まえ、その魅力と豊かな問題性を照射する読解・研究入門。 |
| 32 | アウグスティヌスとトマス・アクィナス | E・ジルソン、Ph・ベーナー/服部英次郎、藤本雄三訳 | 初版1981・最終版1998年◆四六判◆328頁
◆予価3,675円 | みすず書房 |
アウグスティヌスと、トマス・アクィナス―ヨーロッパ精神史にそびえるこの二人の思想家が目ざしたものは何であったのか。 |
| 33 | アラン | A・モーロワ/佐貫健訳 | 初版1964・最終版1992年◆四六判◆184頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
哲学とは何か、芸術とは何か、人生とは何か、偉大な教師・哲学者アランの全貌を独特な筆で描く。 |
| 34 | ヴェニスのゲットーにて | 徳永恂 | 初版1997・最終版1998年◆四六判◆440頁
◆予価3,675円 | みすず書房 |
アウシュヴィッツに極まる西欧近代の反ユダヤ主義思想をめぐるフィールドワーク。迫真のドラマ。 |
| 35 | 現象としての人間 | T・ド・シャルダン/美田稔訳 | 初版1985・最終版1993年◆四六判◆410頁
◆予価4,725円 | みすず書房 |
人間を科学的対象としつつ宇宙生成史のなかに位置づけ、人間・世界観に新しい次元を開く名作。 |
| 36 | 崇高と美の観念の起原 | E・バーク/中野好之訳 | 初版1999・最終版2004年◆四六判◆226頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
人間は何を原因として崇高と美を感じるのだろうか。現代へとつながる新しい美学のカテゴリーの提示。 |
| 37 | 沈黙の世界 | M・ピカート/佐野利勝訳 | 初版1964・最終版2000年◆四六判◆288頁
◆予価3,360円 | みすず書房 |
沈黙を失った現代世界に対する貴重な詩と啓示。沈黙を容認したとき言語を得た人間の歓喜を描く。 |
| 38 | ゆるぎなき結婚 | M・ピカート/佐野利勝訳 | 初版1957・最終版1990年◆四六判◆240頁
◆予価3,360円 | みすず書房 |
いかなる詩人もなしえなかった、結婚という現象への譬えや文章表現、結婚への真の福音の書。 |
| 39 | 〔新訂版〕ミロク信仰の研究 | 宮田登 | 初版1975・最終版1993年◆A5判◆412頁
◆予価6,090円 | 未來社 |
旧版(1970年刊、日本宗教学会賞受賞)で日本民衆の救済観を描いた本書は、その後の研究調査の成果を吸収し、琉球韓国のメシア思想とも比較した優れた成果。 |
| 40 | ジェイムスン、アルチュセール、マルクス | ウィリアム・C・ダウリング/辻麻子訳 | 初版1993・最終版1993年◆四六判◆208頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
フレドリック・ジェイムスンの記念碑的名著『政治的無意識』の難解な思想構造を、アルチュセール、マルクスの思想に遡及しながら平明に解説・解読する。 |
| 41 | ヘーゲルの近代国家論 | シュロモ・アヴィネリ/高柳良治訳 | 初版1978・最終版1984年◆A5判◆387頁
◆予価6,090円 | 未來社 |
ヘーゲルの著作および残留する資料から、国家論にかんする言説を体系化することによって、多義的に捉えられたヘーゲルの政治哲学を解明した大著。 |
| 42 | 懐疑主義と哲学との関係 | G・W・F・ヘーゲル/加藤尚武、奥谷訳 | 初版1991・最終版1991年◆四六判◆228頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
「懐疑主義論文」として有名な標題論文をはじめ、ポレミカルな批評的論文三篇を訳出・収録。完璧な訳注を付し、難解なヘーゲル哲学論文を蘇生させる。 |
| 43 | 哲学・芸術・言語 | ハンス-ゲオルク・ガダマー/斎藤博、近藤重明、玉井治訳 | 初版1977・最終版2001年◆A5判◆484頁
◆予価7,875円 | 未來社 |
ドイツ哲学の巨峰をなす著者は、本書で過去を媒介し、現代と連続させ文化の翻訳を可能にする世界経験の拡大という哲学的解釈学の立場を遺憾なく示す。 |
社会 |
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44 | お金と愛情の間 | ナタリー・J・ソコロフ/江原由美子ほか訳 | 初版1987・最終版1987年◆A5判◆400頁
◆予価6,090円 | 勁草書房 |
家事労働と市場労働という女性にふりあてられた二つの労働の社会・経済的関係を、マルクス主義フェミニズムの視角から総合的に分析した力作。 |
| 45 | 忘れられた子どもたち | L・A・ポロク/中地克子訳 | 初版1988・最終版1994年◆A5判◆432頁
◆予価6,405円 | 勁草書房 |
子どもの日記と自伝を用いて、親子関係、子どもの扱われ方を歴史的に分析し、アリエス説に大胆に挑戦した新しい子どもの社会史。 |
| 46 | マスコミが世論を決める | D・ウィバーほか/竹下俊郎訳 | 初版1988・最終版1992年◆A5判◆270頁
◆予価4,200円 | 勁草書房 |
マスコミは、社会的な争点や問題の優先順位を決め、世論を形成する機能を持つ。アメリカ大統領選挙を例にとり、この機能を実証する。 |
| 47 | イギリス社会政策史 | 大沢真理 | 初版1986・最終版1998年◆A5判◆312頁
◆予価7,140円 | 東京大学出版会 |
従来、過酷なシステムと見られてきた19世紀イギリスの救貧法について、当時の判例、議会報告、行政資料を駆使してその相貌を写しだす。 |
| 48 | 沈黙のユダヤ人
ソビエト・ロシア旅行から帰って | エリ・ヴィーゼル/村上光彦訳 | 初版1978・最終版1978年◆四六判◆302頁
◆予価4,620円 | 白水社 |
ユダヤ系作家がソビエト旅行の折に出会った、頑なに沈黙を守り、自己を語ろうとしないユダヤの人々。ユダヤ人であることの問題を深く問いかける。 |
| 49 | 年齢意識の社会学 | H・P・チュダコフ/工藤政司、藤田永祐訳 | 初版1994・最終版1995年◆四六判◆352頁
◆予価3,990円 | 法政大学出版局 |
人は、いつから誕生日を祝うようになったのか。教育・医療・労働から官僚制度、大衆音楽まで、アメリカの文化と社会における年齢の意味と役割の変遷をあとづける。 |
| 50 | アメリカン・マインドの終焉 | A・ブルーム/菅野盾樹訳 | 初版1988・最終版1995年◆A5判◆448頁
◆予価6,090円 | みすず書房 |
大学教育を中心に現代アメリカの“精神の空洞化”を根底から抉った問題の書。1988年以来、50000部を超える。 |
| 51 | 上田辰之助著作集4 蜂の寓話 | 板垣與一監修 | 初版1987・最終版1987年◆四六判◆384頁
◆予価4,725円 | みすず書房 |
個人の悪徳=公共の利益を説いたマンドヴィルの『蜂の寓話』による経済人の研究。 |
| 52 | 国家とは何か 政治理論序説 | A・P・ダントレーヴ/石上良平訳 | 初版1972・最終版2002年◆A5判◆320頁
◆予価5,775円 | みすず書房 |
国家形態と政治思想を歴史的に追いながら、実力、権力、権威、三つの新しい概念をもとに考察。 |
| 53 | 政治的ロマン主義 | C・シュミット/大久保和郎訳 | 初版1970・最終版1997年◆四六判◆288頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
十九世紀後半の革命と反革命の間を揺れ動く政治的ロマン主義。卓抜な思想把握のための古典。 |
| 54 | 法、法哲学とナチズム | H・ロットロイトナー/ナチス法理論研究会訳 | 初版1987・最終版1987年◆四六判◆464頁
◆予価4,410円 | みすず書房 |
ヒトラー支配下で法理論と法哲学が果たした役割、国家・民族の分野にわたり具体的事例に即して論究。 |
| 55 | 法律的論理 | E・エールリッヒ/河上倫逸、M・フーブリヒト訳 | 初版1987・最終版1991年◆A5判◆336頁
◆予価4,410円 | みすず書房 |
法律的論理の歴史的展開過程と特質を解明し、現代における法発見の新しい理論的視座を与える。 |
| 56 | わたしの非暴力1 | M・ガンディー/森本達雄訳 | 初版1997・最終版2003年◆四六判◆256頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
ヒンドゥーやイスラームほか多くの宗教を束ね、イギリスから独立を志向した真摯な発言集成。 |
| 57 | わたしの非暴力2 | M・ガンディー/森本達雄訳 | 初版1997・最終版2003年◆四六判◆344頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
死の前日までのガンディーの言葉は、全世界に及び、人々を勇気づける。 |
| 58 | 官僚制 | 三戸公 | 初版1973・最終版1985年◆四六判◆340頁
◆予価3,360円 | 未來社 |
経営学専攻の著者が、現代の抑圧の具・無責任の体系としての官僚制にとりくみ、マルクス、ウェーバー、サイモンらの官僚制思想を検討した野心作。 |
| 59 | 都市的体験 | クロード・フィッシャー/松本康、前田尚子訳 | 初版1996・最終版1996年◆A5判◆484頁
◆予価7,140円 | 未來社 |
アメリカ都市論研究の第一人者による都市社会論の決定版。豊富な事例とデータにもとづき、都市文化のさまざまな可能性をも示唆するすぐれた概説書。 |
歴史・民俗 |
| 60 | タイ近世史研究序説 | 石井米雄 | 初版1999・最終版1999年◆A5判◆360頁
◆予価6,720円 | 岩波書店 |
現地語史料を駆使したタイ国史研究の第一人者による、基本文献として評価の高い論文を、時代区分論・アユタヤ研究・タイ語史料論を柱に構成した。 |
| 61 | 東洋史と西洋史とのあいだ | 飯塚浩二 | 初版1963・最終版1991年◆B6判◆316頁
◆予価3,675円 | 岩波書店 |
西欧中心の見方に立つ従来の西洋史の根本的書換えを主張し、社会経済史と人文地理の立場から試みた新しい世界史の素描。 |
| 62 | 日本領主制成立史の研究 | 戸田芳実 | 初版1967・最終版1995年◆A5判◆444頁
◆予価4,725円 | 岩波書店 |
階層分化、領主の原型などに着目しながら、古代?中世の過渡期における新たな生産様式の形成と展開を、封建制の実態とその法則性から明らかにする。 |
| 63 | 疱瘡神
江戸時代の病いをめぐる民間信仰の研究 | H・O・ローテルムンド | 初版1995・最終版1995年◆A5判◆290頁
◆予価6,825円 | 岩波書店 |
猛威を奮った疱瘡や麻疹を庶民はどう受け止め対処したか。ヨーロッパを代表する日本研究者が、図像や歌の分析から日本人の世界観を浮き彫りにする。 |
| 64 | ウエディングドレスはなぜ白いのか | 坂井妙子 | 初版1997・最終版1997年◆四六判◆250頁
◆予価2,940円 | 勁草書房 |
純白のウエディングドレスやハネムーン等、現代の結婚式にともなう習慣の原型はヴィクトリア朝イギリスで確立した。その過程を当時の雑誌、絵画等から記述。 |
| 65 | 足尾暴動の史的分析 | 二村一夫 | 初版1988・最終版1988年◆A5判◆360頁
◆予価6,300円 | 東京大学出版会 |
鉱毒事件で著名な足尾銅山で1907年2月鉱夫による暴動が起こった。暴動に至る経過とその展開過程、飯場制度、などを実証的に分析する。 |
| 66 | 戦後世界秩序の形成 | 油井大三郎 | 初版1985・最終版1985年◆A5判◆386頁
◆予価5,670円 | 東京大学出版会 |
第二次大戦直後に発生したギリシアでの内戦とそれに対する英・米の対応の分析を通して、斬新な〈戦後世界〉起源論を提唱する労作。 |
| 67 | 徂徠学の世界 | 田原嗣郎 | 初版1991・最終版1991年◆A5判◆288頁
◆予価5,460円 | 東京大学出版会 |
「徂徠の言うままに徂徠学を理解する」ことを念頭に、完成期の徂徠学を独立した理論として抽出し、その理論体系全体の解明を試みた意欲作。 |
| 68 | 織豊系城郭の形成 | 千田嘉博 | 初版2000・最終版2001年◆A5判◆328頁
◆予価7,140円 | 東京大学出版会 |
中世から近世にかけた城郭構造の変化、さらに同時代における地域的な城郭のあり方の差異を把握し、社会構造や権力構造の特質を明らかにする。 |
| 69 | 古代都市 | フュステル・ド・クーランジュ/田辺貞之助訳 | 初版1959・最終版1997年◆A5判◆574頁
◆予価7,560円 | 白水社 |
『ギリシア・ローマにおける宗教・法律・制度の研究』の全訳。社会、国家、革命、自由などの問題を古代都市に範を求め、豊富な傍証を引いて追究する。 |
| 70 | ラペルーズ世界周航記 日本近海編 | 小林忠雄編訳 | 初版1988・最終版1988年◆菊判◆288頁
◆予価5,250円 | 白水社 |
サハリン島の発見者、宗谷海峡の命名者である18世紀の探検家ラペルーズの航海日記から日本近海の部分を訳出し、終章に悲劇的な最期を書き下ろす。 |
| 71 | 航海の世界史 | ヘルマン・シュライバー/杉浦健之訳 | 初版1977・最終版1978年◆A5変◆396頁
◆予価6,300円 | 白水社 |
エジプト人、フェニキア人の舟から原子力船に至る航海の歴史を、船の構造の変化や、民族・大陸間の関係をおりまぜ、詳細な資料を背景に概観する。 |
| 72 | 童子考 | 郡司正勝 | 初版1984・最終版1985年◆四六判◆189頁
◆予価3,780円 | 白水社 |
雛人形、侏儒、一寸法師といった「小さきもの」への憧憬とおそれを神話、伝説、風習のなかから探り、日本文化の特質を語る、絢爛たる郡司民俗学。 |
| 73 | 桶と樽 脇役の日本史 | 小泉和子編 | 初版2000・最終版2000年◆A5判◆466頁
◆予価8,400円 | 法政大学出版局 |
出土遺物や絵画・文献資料をもとに、壺・甕から桶・樽への転換期を探り、醸造業をはじめ、農業・漁業・鉱業から流通業まで、桶・樽が果たした役割を明らかにする。 |
| 74 | 民俗神の系譜 南九州を中心に | 小野重朗 | 初版1981・最終版1981年◆四六判◆305頁
◆予価2,940円 | 法政大学出版局 |
村人たちの生活の伴侶として素朴な信仰を集めてきたような民間の神々を実地に訪ね、その由来・変遷を辿りつつ分布と系統を解明、我国民信仰の古層を掘り起こす。 |
| 75 | 郵便と切手の社会史 | 星名定雄訳 | 初版1990・最終版1990年◆四六判◆320頁
◆予価3,045円 | 法政大学出版局 |
イギリスの郵便前史を多彩なエピソードをまじえて概観し、郵便と切手の歩みを技術と人間のドラマとして描く。世界初の切手発行をめぐるコミュニケーション小史。 |
| 76 | フン族 謎の古代帝国の興亡史 | E・A・トンプソン/木村伸義訳 | 初版1999・最終版1999年◆A5判◆352頁
◆予価5,460円 | 法政大学出版局 |
フン族の歴史を東西ローマ帝国や周辺諸民族との争闘やアッティラ王の治世を中心に復元し、『ローマ帝国衰亡史』と表裏をなす古代ヨーロッパ史の闇に光を当てる。 |
| 77 | 情報と通信の文化史 | 星名定雄 | 初版2006・最終版2006年◆A5判◆550頁
◆予価6,510円 | 法政大学出版局 |
狼煙にはじまり、古代ペルシアの駅制、江戸時代の飛脚、イギリスの郵便馬車、フランスの電信・電話、そして現代インターネット社会までの情報通信の足跡をえがく。 |
| 78 | アルコール中毒の歴史 | J・-C・スールニア/本多文彦監訳/星野徹、江島隆訳 | 初版1996・最終版1996年◆四六判◆444頁
◆予価4,410円 | 法政大学出版局 |
先史時代から現代まで、さまざまな国と地域、あらゆる階層にわたって、快適な毒物=アルコールへの耽溺の歴史を語り、それに対する人間と社会の認識の変遷を追う。 |
| 79 | スターリン 政治的伝記 | I・ドイッチャー/上原和夫訳 | 初版1984・最終版1990年◆A5判◆544頁
◆予価6,090円 | みすず書房 |
なぜ、スターリンは成功したのか。生前に刊行され、その後の「非スターリン化」の歴史のなかで、スターリン伝の古典となる。 |
| 80 | 中世の巡礼者たち | R・ウルセル/田辺保訳 | 初版1987・最終版1989年◆四六判◆360頁
◆予価3,990円 | みすず書房 |
中世の人びとはなぜ巡礼の旅に出たのか。「神の旅人たち」の真の姿を資料をもとに再現する。 |
| 81 | 匪賊の社会史
ロビン・フッドからガン・マンまで | E・J・ホブズボーム/斎藤三郎訳 | 初版1972・最終版1972年◆四六判◆180頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
ロビン・フッドから西部の無法者まで、世界各国の伝承、民謡、文学に登場する民衆の英雄たちの分析。 |
| 82 | 菅江真澄の旅と日記 | 内田武志 | 初版1970・最終版1996年◆B6判◆292頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
天明三年生地三河を発ち、秋田の地に没するまでの46年間に厖大な日記・随筆・記録・スケッチを残した謎の大旅行家・菅江真澄の全貌を明かした書。 |
| 83 | 日本文化の古層 | A・スラヴィク/住谷一彦、ヨーゼフ・クライナー訳 | 初版1984・最終版1984年◆四六判◆256頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
「日本とゲルマンの祭祀秘密結社」「まれびと考」など6つの章と、著者スラヴィク教授の日本研究自伝を含む、新しい日本文化のルーツ論。 |
| 84 | モンゴル革命史 | チョイバルサン他/田中克彦編訳 | 初版1971・最終版1971年◆B6判◆287頁
◆予価2,730円 | 未來社 |
帝国主義と封建制に抗して勝利した牧人の人民民主主義革命─モンゴル人民革命五十周年記念を機に、モンゴル人自身によって書かれた生彩ある革命史。 |
| 85 | エスキモー社会 | マルセル・モース/宮本卓也訳 | 初版1981・最終版1989年◆四六判◆216頁
◆予価2,625円 | 未來社 |
エスキモーに関する記録・諸論文を整理・参照しつつエスキモーの社会形態に関する理論的デッサンを提出した名著。解説=安永壽延 |
| 86 | おんなの戦後史 | もろさわようこ | 初版1971・最終版1984年◆四六判◆296頁
◆予価2,625円 | 未來社 |
過酷な差別のもとで底辺を支えたおんなたちを歴史的なかかわりから掘り起こし、現代、女性たちが直面している問題を剔出。 |
| 87 | 上総掘りの民俗 | 大島暁雄 | 初版1986・最終版1986年◆四六判◆326頁
◆予価3,675円 | 未來社 |
千葉県上総地方に伝わり現在も世界的注目を集めている井戸掘り技術を民俗技術論という新しい視点から解明。またその技術伝搬を辿るユニークな民俗報告書。 |
| 88 | ダッハウ収容所のゲーテ | ニコ・ロスト/林功三訳 | 初版1991・最終版1991年◆四六判◆392頁
◆予価3,990円 | 未來社 |
ドイツの収容所の一つであるダッハウで日々襲い来る恐怖と不安と戦いながら文豪ゲーテなどの文学を糧に生き抜いてきたオランダ人ジャーナリストの日誌。 |
| 89 | イモと日本人 | 坪井洋文 | 初版1979・最終版1998年◆四六判◆292頁
◆予価3,360円 | 未來社 |
新年に餅を供え食べることを拒否する餅なし正月の習俗を緒口に、イネの文化に対抗する異系異質の文化体系の存在を立証。日本人のもう一つの世界観を探る。 |
| 90 | 稲を選んだ日本人 | 坪井洋文 | 初版1982・最終版1995年◆四六判◆236頁
◆予価2,625円 | 未來社 |
日本文化の歴史を稲作民と畑作民の二つの異集団文化の接触過程として捉え、その対立・抗争・同化・吸収の諸相を追いながら民俗的世界の構図を解明する。 |
心理・教育 |
| 91 | フーコーと教育 | S・J・ボール編/稲垣恭子、喜名信之、山本雄二監訳 | 初版1999・最終版2000年◆A5判◆288頁
◆予価4,725円 | 勁草書房 |
規律・訓練、試験を通して〈知=権力〉社会の出現を透視する。フーコーに拠る教育への系譜学的アプローチ。 |
| 92 | ナイチンゲール 神話と真実 | H・スモール/田中京子訳/川島みどり解説 | 初版2003・最終版2003年◆四六判◆344頁
◆予価3,360円 | みすず書房 |
クリミア後、看護の現場を離れ衛生改革運動に身を捧げた天使の謎を解く。 |
| 93 | メランコリー 改訂増補版 | H・テレンバッハ/木村敏訳 | 初版1985・最終版2002年◆A5判◆504頁
◆予価8,400円 | みすず書房 |
精神病理学者によるうつ病についての大著。ハイデッガーの哲学をもとに独創的な概念規定を提示。 |
文学・芸術 |
| 94 | 契沖研究 | 築島裕、林勉、池田利夫、久保田淳 | 初版1984・最終版1991年◆A5判◆476頁
◆予価7,350円 | 岩波書店 |
『契沖全集』編纂者による契沖の業績をめぐる論考。6年にわたった全集編纂作業での綿密な調査に基づく精緻な考察は、研究に新風を吹き込んだ。 |
| 95 | ロラン・バルト 世界の解読 | 篠田浩一郎 | 初版1989・最終版1991年◆A5判◆496頁
◆予価6,510円 | 岩波書店 |
批評家、記号学者、テクスト理論家、作家と、四回の転生をみせた20世紀フランスの巨星。その軌跡を追って全体像をとらえた、バルト研究の決定版。 |
| 96 |
ギリシァ・ラテン文学研究
叙述技法を中心に | 久保正彰 | 初版1992・最終版1992年◆A5判◆544頁
◆予価10,080円 | 岩波書店 |
ホメロス以来の叙事詩の系譜をテキストの精密な分析をとおして跡づけるとともに、ツキジデスの歴史観・人間観を闡明する。著者積年の研究成果の集成。 |
| 97 | 18世紀の江戸文芸 雅と俗の成熟 | 中野三敏 | 初版1999・最終版1999年◆四六判◆360頁
◆予価3,675円 | 岩波書店 |
「雅俗融和」という視点から、過渡期とされていた享保から寛政期の18世紀こそが近世文化の最盛期だとする、新しい文化史観に基づく江戸文学論。 |
| 98 | 完本 焔の文学 | モーリス・ブランショ/重信常喜、橋口守人訳 | 初版1958・最終版1997年◆四六判◆458頁
◆予価4,200円 | 紀伊國屋書店 |
無と有、沈黙と言葉、死と生、存在と非存在・・・揺れ動く作家の魂を<焔>のなかにこそ見出そうとする、フランス批評の孤峰ブランショの珠玉の評論集。 |
| 99 | サン・ミケーレ物語 増補版 | アクセル・ムンテ/久保文訳 | 初版1965・最終版1974年◆四六判◆392頁
◆予価3,360円 | 紀伊國屋書店 |
19世紀末に活躍した名医が、ユーモアと幻想を織り交ぜて語る青春の自伝。生の痛苦と喜び、そして冒険。清涼な読後感の世界的ロングセラー。 |
| 100 | ギロチン 附 死刑論 | アルベール・カミュ、ジャン・ブロック=ミシェル(死刑論)/杉捷夫・川村克己訳 | 初版1958・最終版1973年◆四六判◆172頁
◆予価1,680円 | 紀伊國屋書店 |
自作品中で〈死刑執行より重要なものはない〉と語らせたカミュは、本書で死刑存続論者の偽善を暴き、強くその廃止を訴える。〈死刑論〉を付す。 |
| 101 | 舞踊の歴史 生きられた舞踊論 | 石福恒雄 | 初版1974・最終版1974年◆A5判◆212頁
◆予価2,520円 | 紀伊國屋書店 |
人間存在の本質に属する「舞踊」の感動とその意味を探る。原始時代からモダンバレエ、ダンスへと至る舞踊の歴史とその考察。 |
| 102 | 中心の力 美術における構図の研究 | ルドルフ・アルンハイム/関計夫訳 | 初版1983・最終版1983年◆A5判◆304頁
◆予価3,675円 | 紀伊國屋書店 |
絵画、彫刻、建築などの形を作りあげる構図の原理を述べる。豊富な実例を使って、視覚美術作品の構造を明らかにした労作。 |
| 103 | パリの女 | アンドレ・モーロア/ニコ・ジェス写真/朝吹登水子訳 | 初版1959・最終版1959年◆A5判◆158頁
◆予価2,940円 | 紀伊國屋書店 |
女学生、市場のご婦人、お針子さん、バレリーナ、女優・・・。1950年代に生きたパリの女たちの躍動をそのままに切りとった、フォトエッセイ。写真多数。 |
| 104 | 世界音楽の時代 | ブルーノ・ネトル/細川周平訳 | 初版1989・最終版1994年◆四六判◆304頁
◆予価4,935円 | 勁草書房 |
西洋音楽との出会いによって世界各地の音楽がいかに変化してきたか。豊富な実例でワールド・ミュージックの様々な変容形態を紹介・分析する。 |
| 105 | 美学入門 | ジャン・パウル/古見日嘉訳 | 初版1965・最終版1985年◆A5判◆674頁
◆予価8,400円 | 白水社 |
ボードレール、ドストエフスキーに継承され、フォークナーらによって再発見されたドイツ文壇の巨匠ジャン・パウルによる卓抜な文学論。 |
| 106 | 佛蘭西文學(上・下) | 辰野 隆 | 初版1950/1951・最終版1954年◆各A5判
546頁◆予価7,980円380頁◆予価6,405円 | 白水社 |
辰野隆の評論・随想を集大成。談笑の間につきぬ文学の楽しさを語り、そのエスプリはフランス文学の精髄を描いて余すところがない。 |
| 107 | ワーグナー変貌 | 遠山一行、内垣啓一編 | 初版1967・最終版1976年◆四六判◆466頁
◆予価5,565円 | 白水社 |
ニーチェ、ボードレール、ドビュッシーから小林秀雄、河上徹太郎に至る44人がワーグナーという天才と対決して生まれた賛辞と否定の両論を収録。 |
| 108 | 音楽における偉大さ | アルフレート・アインシュタイン/浅井真男訳 | 初版1966・最終版1978年◆四六判◆306頁
◆予価4,725円 | 白水社 |
モーツァルトなどの評伝で卓越した洞察力を示した著者が、バッハからシェーンベルクに至る近代音楽の流れを考察し、現代音楽の行方にも言及する。 |
| 109 | 音楽の贈りもの | フリードリヒ・シュプリンゴールム編/高辻知義訳 | 初版1974・最終版1974年◆四六判◆350頁
◆予価5,670円 | 白水社 |
同時代から現代までさまざまな人々による幾多の「音楽への頌歌」を集めた本書は、言葉によって音楽のもつ力を表現した珠玉の贈りものである。 |
| 110 | バーナード・ショー名作集 | 鳴海四郎ほか訳 | 初版1966・最終版1988年◆四六判◆644頁
◆予価6,930円 | 白水社 |
「カンディダ」「悪魔の弟子」「人と超人」「ピグマリオン」「聖女ジョウン」「デモクラシー万歳!」を収録。《世紀の皮肉屋》ショーの喜劇集。 |
| 111 | コクトー名作集 | 澁澤龍?ほか訳 | 初版1979・最終版1983年◆四六判◆411頁
◆予価4,935円 | 白水社 |
「オイディプース王」「オルフェ」「声」「円卓の騎士」「エッフェル塔の花婿花嫁」「怖るべき親たち」「バッカス」収録。《芸術的軽業師》の詩的幻想。 |
| 112 | ストリンドベリ名作集 | 毛利三彌ほか訳 | 初版1975・最終版1985年◆四六判◆398頁
◆予価4,725円 | 白水社 |
「父」「令嬢ジュリー」「ダマスカスへ第I部」「罪また罪」「死の舞踏第I・II部」「幽霊ソナタ」収録。絶えず変貌する魂の遍歴を刻みつけた6編。 |
| 113 | ドラマトゥルギイ研究 | 内村直也 | 初版1956・最終版1981年◆四六判◆248頁
◆予価4,410円 | 白水社 |
劇的なるものとは何かから始め、戯曲の解剖、その魅力のあり方、作劇の技術を、懇切かつ興味深く解説する。戯曲を書こうとする人には必読の書。 |
| 114 | 身体運動の習得 | ルドルフ・ラバン/神沢和夫訳 | 初版1985・最終版1990年◆四六判◆257頁
◆予価3,675円 | 白水社 |
舞踊・演劇・スポーツ・労働などにおける芸術的表現力や運動能力を高めるための、より効果的で体系的な習得法。ラバンが開拓し完成した画期的身体論。 |
| 115 | 上方喜劇 鶴家団十郎から藤山寛美まで | 三田純市 | 初版1993・最終版1993年◆四六判◆250頁
◆予価3,990円 | 白水社 |
「俄芝居」に端を発し、最初のスター鶴家団十郎、それに刺激を受けた「曽我廻家兄弟劇」など、上方喜劇の流れを明治から昭和までたどる通史。 |
| 116 | 考える/分類する | G・ペレック/阪上脩訳 | 初版2000・最終版2000年◆四六判◆150頁
◆予価2,415円 | 法政大学出版局 |
日常卑近な〈もの〉の目録を列挙しつつ、収集―分類―整理という人間の社会 - 心理的素描を試みる考現学的考察を通じて、現代社会と人間の恐るべき変貌を描き出す。 |
| 117 | 戦後日本映画小史 | 瓜生忠夫 | 初版1981・最終版1981年◆四六判◆408頁
◆予価3,360円 | 法政大学出版局 |
戦後日本映画の主要作品を主題別に構成し、時代・社会とのかかわりにおいて、その意味と役割を明らかにする。序論「原爆記録映画をめぐる怪」は貴重な歴史的証言。 |
| 118 | 絵画の見方 | M・J・パーソンズ/尾崎彰宏、加藤雅之訳 | 初版1996・最終版1996年◆四六判◆318頁
◆予価3,675円 | 法政大学出版局 |
絵画教育の現場での対話を通じてモノローグからダイアローグへの架橋として美的教育を位置づけ、芸術の理解が人間形成に必須の過程であることを浮き彫りにする。 |
| 119 | 映画女優 若尾文子 | 四方田犬彦、斉藤綾子編著 | 初版2003・最終版2003年◆四六判◆352頁
◆予価3,990円 | みすず書房 |
再上映などであらためて脚光を浴びているこの神話的大女優を、二人の映画研究家が真っ向から論じる画期的な女優論。 |
| 120 | クナッパーツブッシュ 音楽と政治 | 奧波一秀 | 初版2001・最終版2001年◆四六判◆236頁
◆予価3,360円 | みすず書房 |
今なお多くの人を魅了してやまない神話的巨匠の知られざる生涯と、暗い時代の関わりについての検証に挑んだ意欲作。 |
| 121 | パリの廃墟 | J・レダ/堀江敏幸訳 | 初版2001・最終版2001年◆四六判◆232頁
◆予価2,940円 | みすず書房 |
異端の散歩者がソレックスで走れば、街路や郊外が姿を変える。作家によるすばらしい翻訳の詩文。 |
| 122 | バルトーク晩年の悲劇 | A・ファセット/野水瑞穂訳 | 初版1978・最終版2000年◆四六判◆386頁
◆予価3,360円 | みすず書房 |
アメリカ亡命から死までの五年間を記す。経済的困窮や病気の中で営まれた、作曲家の創作過程。 |
| 123 | 牧歌・農耕詩 | ウェルギリウス/河津千代訳 | 初版1981・最終版1994年◆四六判◆408頁
◆予価4,725円 | 未來社 |
古代ローマにおける国民詩人として名高いウェルギリウスの初期詩篇『牧歌』と中期詩篇『農耕詩』の優美華麗な詩精神をあますことなく訳出した名訳。 |
| 124 | グラン=ギニョル | リヴィエール&ヴィトコップ/梁木靖弘訳 | 初版1989・最終版1989年◆四六判◆225頁
◆予価2,625円 | 未來社 |
19世紀に出現した恐怖劇のグラン=ギニョル座は、世紀末の頽廃や大衆文化の源流と20世紀初頭の前衛劇の清新な形式が先取られていた。民衆演劇の古典的研究。 |
| 125 | コメディア・デラルテ | ミック/梁木靖弘訳 | 初版1987・最終版1987年◆四六判◆301頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
イタリアに淵源するコメディア・デラルテは道化の身ぶりと仮面使用を特徴とした即興劇である。本書は豊かな民衆演劇の最重要基本文献である。 |
法律・経済・政治 |
| 126 | 地球温暖化の経済学 | 宇沢弘文 | 初版1995・最終版1996年◆A5判◆240頁
◆予価3,990円 | 岩波書店 |
地球温暖化に関する科学的知見を平明に解説し、社会的共通資本と動学的帰属理論の枠組みで大気均衡安定化の途を探り、国際的合意の方向を考える。 |
| 127 | モダン・エコノミックス(13) 所得と富 | 石川経夫 | 初版1991・最終版1993年◆A5判◆482頁
◆予価4,515円 | 岩波書店 |
豊かさの感覚を規定する要因は何か――、新古典派と制度派、近代経済学とマルクス経済学を共通の分析枠組で位置づけ、実証分析に裏づけられた書。 |
| 128 | 入会と財産区 | 渡辺洋三編著 | 初版1974・最終版1974年◆A5判◆420頁
◆予価5,250円 | 勁草書房 |
農民の私有財産であった入会財産を一方的に公有財産と解した明治憲法下の公権論の矛盾を抉り、判例・行政解釈の整理を、実態調査によって試みる。 |
| 129 | 国際法上の自衛権 | 田岡良一 | 初版1981・最終版1985年◆A5判◆400頁
◆予価5,040円 | 勁草書房 |
国連や国際司法裁判所などは未だに国際社会に秩序をもたらす実効を発揮していない。国際法上自衛権はいかに規定されるべきか。 |
| 130 | イスラムの法 | A・W・ハツラーフ/中村廣治郎訳 | 初版1984・最終版1984年◆A5判◆344頁
◆予価5,670円 | 東京大学出版会 |
コーランの教えを第一法源とするイスラム法理論に関する最も基本的な著書のアラビア語からの翻訳。 |
| 131 | 日本の戦時経済 | 原朗編 | 初版1995・最終版1995年◆A5判◆330頁
◆予価8,190円 | 東京大学出版会 |
日本の戦時経済について、経済各分野の研究者がそれぞれ課題を設定して分析を試み、戦時研究の共同作業に新しい視角を提起する。 |
| 132 | ドラッカー | 三戸公 | 初版1971・最終版1993年◆四六判◆264頁
◆予価2,940円 | 未來社 |
ドラッカーを徹底的に読み込み、組織と人間の問題を飽くなく追求した著者の現代批判と人間探求を規範・現状分析・政策のなかで展開した野心作。 |
自然科学・医学 |
| 133 | 不確実性の数学
数学の世界の夢と現実 上・下 | モーリス・クライン/三村護・入江晴栄訳 | 初版1984・最終版1986年◆四六判
◆306278頁◆予価各3,150円 | 紀伊國屋書店 |
科学の代名詞として、確実なものと考えられてきた数学。その数学が持っていた確実性の神話が崩壊する様を劇的に、かつ一般向けにわかりやすく描く。 |
| 134 | 誤差論 | カール・F・ガウス/飛田武幸・石川耕春訳 | 初版1981・最終版1981年◆A5判◆192頁
◆予価3,675円 | 紀伊國屋書店 |
ガウスの業績の中でも広汎に影響を及ぼした誤差論に関する研究は、今日でも示唆に富むアイデアが多く取り込まれている。 |
| 135 | SFパズル | マーティン・ガードナー/上島健吉訳 | 初版1982・最終版1982年◆A5判◆204頁
◆予価2,310円 | 紀伊國屋書店 |
語句遊び、論理学から、幾何学、トポロジー、対数まで幅広く数学の問題をとりあげる。設問はSF仕立てになっており、SF好き、パズル好きには見逃せない好著。 |
| 136 | 人間であるために | ルネ・デュボス/野島徳吉・遠藤三喜子訳 | 初版1970・最終版1983年◆四六判◆262頁
◆予価2,520円 | 紀伊國屋書店 |
人間は遺伝の資質とともに環境全体の所産だが、我々は環境の影響を余りにも無視している。生物学者デュボスによる現代にも通じる論考。1969年ピュリッツァー賞受賞。 |
| 137 | 弁証法の諸問題 | 武谷三男 | 初版1968・最終版1994年◆四六判◆480頁
◆予価5,355円 | 勁草書房 |
世界的物理学者である著者が、戦前のファシズムの嵐ふく暗黒の時代に、精神の自由と学問の自由を守るために記した論文を収録。 |
| 138 | 構造・安定性・ゆらぎ その熱力学的理論 | P・グランスドルフ、I・プリゴジン/松本元・竹山協三訳 | 初版1977・最終版2000年◆A5判◆330頁
◆予価7,140円 | みすず書房 |
熱・流体力学における基礎概念である構造安定性の問題を非平衡熱力学の立場から概説する。 |
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●リスト以外で復刊をご希望の書籍がございましたら、書名・著者名・出版社名をお知らせください。
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