内容説明
行政訴訟のそれぞれの分野で先駆的な研究を開拓されている著名な研究者、実務家(裁判官、弁護士)が揃い、注目のシンポジウム。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フクロウ
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高木光、村上裕章、河村浩三名の発表と岩橋健定、山田洋両名のコメント。非常に難しい。行政における覊束行為/裁量行為の区別と、法規裁量/自由裁量の区別。これと要件事実がどう関わるか。行政裁量があることは、評価的要件であるということであり、ゆえに立証責任の分配が違法を争う被処分者にあるのが原則になる?あるいは職権主義を踏まえると、ここでいう立証責任は真偽不明の場合の話とは違う?結局は、岩橋先生指摘のように、立証責任分配は「不完全情報下での社会的意思決定」という視点から見るべきなのだろう。2022/11/02