モビリティイノベーションシリーズ 3<br> つながるクルマ

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モビリティイノベーションシリーズ 3
つながるクルマ

  • ISBN:9784339027730

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内容説明

自動車が通信ネットワーク等により外部と情報をやりとりする(つながる)ことで,さまざまな付加価値がうまれる。本書では,つながるクルマのサービス,技術,システムを体系化して解説し,その現状と今後を俯瞰することを目指す。

目次

1.交通と通信
1.1 はじめに
1.2 「交通」と「通信」という用語
1.3 ITSについて
1.4 交通と通信の発展経緯
1.5 通信技術の基礎
 1.5.1 通信とは
 1.5.2 プロトコルとは
 1.5.3 プロトコルスタック
 1.5.4 通信形態
 1.5.5 通信技術の指標
引用・参考文献

2.つながるクルマの全体像
2.1 つながるクルマの論理構成
2.2 つながるクルマの物理構成
2.3 つながるクルマのサービス
 2.3.1 自動車への情報提供
 2.3.2 自動車からの情報収集
 2.3.3 自動車の遠隔管理・保守
 2.3.4 自動車の運行管理
 2.3.5 V2I通信による周辺状況提供
 2.3.6 V2V通信による情報提供・協調制御
 2.3.7 交通の最適化
 2.3.8 その他のサービス
2.4 つながるクルマに関わる標準化と組織
 2.4.1 標準の種類
 2.4.2 おもな標準化組織
 2.4.3 その他の関連組織
引用・参考文献

3.つながるクルマに関わるサービス
3.1 交通情報の収集
 3.1.1 環境設置型の交通情報収集
 3.1.2 プローブカーによる交通情報収集
 3.1.3 スマートフォンを使ったプローブ情報収集
3.2 交通情報の提供
 3.2.1 渋滞・規制情報の提供
 3.2.2 地図データの更新
 3.2.3 経路検索・誘導
 3.2.4 道路周辺状況・信号情報の提供
3.3 交通支援機能の提供
 3.3.1 料金収受
 3.3.2 信号管制・公共車両優先
 3.3.3 車車間連携による高度運転支援
 3.3.4 協調型自動運転
3.4 車両の管理機能の提供
 3.4.1 遠隔アップデート
 3.4.2 リモートメンテナンス
 3.4.3 緊急通報
 3.4.4 セキュリティ監視
3.5 交通関連サービスの提供
 3.5.1 自動車保険
 3.5.2 ライドシェア・配車サービス
 3.5.3 遠隔運転支援サービス
 3.5.4 モビリティ統合サービス
引用・参考文献

4.つながるクルマの通信技術
4.1 通信アーキテクチャ
 4.1.1 つながるクルマの分散システム構成
 4.1.2 つながるクルマの通信アーキテクチャ
 4.1.3 通信ネットワークのトポロジー(接続形態)
 4.1.4 セキュリティ
 4.1.5 日米欧のアーキテクチャ
4.2 アクセス層
 4.2.1 無線周波数
 4.2.2 DSRC(狭域通信)
 4.2.3 C―V2X(移動体通信網,セルラーV2X)
 4.2.4 第5世代移動通信システム(5G)
 4.2.5 60GHzミリ波
 4.2.6 LPWA
4.3 ネットワーク&トランスポート層
 4.3.1 インターネット・プロトコル(IP)
 4.3.2 GeoNetworking
 4.3.3 TCP/UDP
 4.3.4 ベーシック・トランスポート・プロトコル(BTP)
 4.3.5 WAVE・ショート・メッセージ・プロトコル(WSMP)
 4.3.6 高速ネットワーク&トランスポート・プロトコル(FNTP)
4.4 ファシリティ層
 4.4.1 ASN.1
 4.4.2 CAM
 4.4.3 DENM
 4.4.4 BSM
 4.4.5 CVSSメッセージ
 4.4.6 5.8GHz帯DSRC情報接続サービスのメッセージ
 4.4.7 DSSSメッセージ
 4.4.8 MQTT
 4.4.9 QUIC
4.5 ネットワークシステム
 4.5.1 サーバ負荷分散手法
 4.5.2 CDN
 4.5.3 エッジコンピューティング(MEC)
 4.5.4 ハイブリッド通信
4.6 課題とアプローチ
 4.6.1 スケーラビリティ
 4.6.2 通信の信頼性
引用・参考文献

5.つながるクルマのプラットフォームとAPI
5.1 位置参照方式
 5.1.1 緯度・経度・高さによる位置参照
 5.1.2 IDを用いる位置参照
 5.1.3 緯度・経度と補助情報を用いる位置参照
 5.1.4 レーンレベルの位置参照
5.2 ADASIS
 5.2.1 ADASホライゾンとADASISのアプリケーション
 5.2.2 ADASISのシステム構成
 5.2.3 メッセージの種類と内容
 5.2.4 メッセージの送信方法
5.3 SENSORIS
 5.3.1 SENSORISの概要
 5.3.2 データの表現
 5.3.3 データのエンコーディング
 5.3.4 データメッセージの識別情報
 5.3.5 データメッセージの内容
 5.3.6 ジョブリクエストメッセージとジョブステータスメッセージ
5.4 W3C Vehicle API
 5.4.1 W3Cにおける自動車情報の標準化
 5.4.2 W3C Vehicle API
5.5 Extended Vehicle
 5.5.1 位置付け
 5.5.2 構成
 5.5.3 アクセス方法・API
 5.5.4 データ構成
 5.5.5 応用例
5.6 ダイナミックマップ
 5.6.1 センサデータの意味解釈のための道路地図
 5.6.2 ローカルダイナミックマップ
 5.6.3 ダイナミックマップ
 5.6.4 ダイナミックマップの利用例
 5.6.5 ダイナミックマップがもつべき機能
 5.6.6 高精度道路地図
 5.6.7 物体のない領域情報の共有
 5.6.8 静的情報から動的情報までの情報の統合のための機能
 5.6.9 大規模データへのリアルタイム処理のためのアーキテクチャ
 5.6.10 ダイナミックマップを用いた交通サービスの実装と実証実験
引用・参考文献

6.つながるクルマのセキュリティとプライバシー
6.1 つながるクルマのセキュリティ
 6.1.1 V2Xセキュリティの基本構成
 6.1.2 V2X通信に対する脅威
 6.1.3 V2X通信のセキュリティ要件
 6.1.4 V2X通信のプライバシー要件
 6.1.5 V2X通信とセキュリティ機能
 6.1.6 日米欧のV2Xにおけるセキュリティ認証管理の違い
 6.1.7 V2X通信プロトコルにおけるセキュリティ
 6.1.8 V2N通信プロトコルにおけるセキュリティ
6.2 つながるクルマとプライバシー
 6.2.1 個人情報とロケーションプライバシー
 6.2.2 つながるクルマのプライバシー保護
 6.2.3 プライバシー保護技術とロケーションプライバシー保護
引用・参考文献

7.つながるクルマのシステム例
7.1 VICS
 7.1.1 VICSの概要
 7.1.2 情報収集と情報処理・編集
 7.1.3 情報提供
 7.1.4 提供情報活用
 7.1.5 道路の識別方法
7.2 ETC
 7.2.1 ETCの概要
 7.2.2 ITSスポットとETC2.0
 7.2.3 ETC2.0プローブ情報
 7.2.4 ETC2.0情報の利用
7.3 DSSS/TSPSとITS Connect
 7.3.1 光ビーコンによるDSSSとTSPS
 7.3.2 700MHz帯高度道路交通システム
 7.3.3 ITS Connect
7.4 カーテレマティクス・サービス
 7.4.1 インターナビ
 7.4.2 NissanConnect/CAR WINGS
 7.4.3 G―BOOK mX/T-Connect
 7.4.4 スマートループ
7.5 HELPNET
7.6 つながるクルマ向けの地図サービス
 7.6.1 TomTom Traffic
 7.6.2 HERE Traffic
 7.6.3 Google Map/Google Traffic
 7.6.4 Yahoo!カーナビ
引用・参考文献

8.つながるクルマの未来
8.1 つながるクルマの発展フェーズ
 8.1.1 フェーズ0:直接センシング(通信なし)
 8.1.2 フェーズ1L:狭域における現在の走行状態配信
 8.1.3 フェーズ1G:広域における現在の走行状態収集/管理/配信
 8.1.4 フェーズ2:現在の周辺状態配信
 8.1.5 フェーズ3:将来の走行状態配信
 8.1.6 フェーズ4:将来状態に基づく(局所的)走行調停
 8.1.7 フェーズ5:広域交通流制御
8.2 未来の「つながるクルマ」サービス
 8.2.1 「つながるクルマ」の先にある移動サービス革命
 8.2.2 Synergic Mobility構想とトヨタのe―PaletteConcept
 8.2.3 複数サービスの統合にむけて
 8.2.4 Synerexにおける複数サービスプロバイダの協調
 8.2.5 スマートシティとの融合
 8.2.6 つながるクルマによる社会変革
引用・参考文献

索引