- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
遠いインドで一度に父母を失ったメアリは,会ったこともない,イギリスの片田舎のおじさんの家にひきとられました.その大きく薄暗いお屋敷には,入口の鍵がかかったまま,10年間誰も入ったことがないという「秘密の庭」がありました…….自然にふれて,次第に心身ののびやかさを取り戻していく子どもたちの物語.
目次
目 次
1 だれもいなくなった
2 つむじ曲がりのメアリさん
3 ムアを越えて
4 マ ー サ
5 廊下で聞こえたさけび声
6 「だれかが泣いていたわ──ほんとよ!」
7 花園の鍵
8 コマドリがおしえてくれた
9 不思議な家
10 ディコン
11 大ツグミの巣
12 「土地を少しくださいませんか」
13 「ぼくはコリンだ」
14 若きインドの王子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
42
小学生の頃1度読んだかどうかで、内容はほぼ覚えていない。屋外で焼き芋の要領でじゃがいもを焼くシーンがあった気がするのだが、給食前に読んでいたせいで強烈に記憶に残っている。じゃがいもシーンは下巻かな?誰からも愛されず育ったメアリが、ミスルスウェイト屋敷の豊かな自然や世話役のマーサとその弟・ディコンのおかげで明るく活発になっていく。同じく親からの愛情を知らずに育ったコリンと出逢ったところで下巻へ。愛されること、外で遊ぶこと、同世代の子どもとの交流等がいかに大事か、マーサのお母さんじゃなくてもよくわかる。2022/05/16
くみ
21
ふわりとした話だと思っていたら全く違った。最初の展開は劇的でたたみかける速さ。設定の重さを「これから払拭していきますよ」との宣言のようでもある。イギリスに舞台を移してからは一つ一つのシーンに釘付けになった。人をきづかうこと、思いやりとはどういうことかが簡潔にわかりやすく表現されているのも魅力のひとつ。説得力と安定感を生み、こちらに不安定な登場人物(コリンやメアリ)をあたたかく見守る余裕を育む。環境の変化、そして特にマーサやディコンとの出会いで少しづつメアリも変化していく。暗いところに徐々に光が差して来た。2018/07/23
紅花
15
小4娘一人読み。ちょっとむかつく〜(主人公に対して)と呟きながら読んでいた。秘密の花園復活メンバーが揃うまでのお話なのかな?この子どうなっちゃうの〜〜としつこく聞いてくるけど、内緒よん。2015/02/23
おはなし会 芽ぶっく
14
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。福音館書店から出版されているのは読了してますが、今回はこちらを選書。2019/11/04
みなみ
13
上巻。見た目がよくなく性格がかわいくない主人公のメアリ、という設定でおおっとなる。児童文学というとどうしても性格が良い主人公みたいなイメージを持ってしまうので。メアリはインドで甘やかされて育ったがコレラで両親を亡くしイギリスで親戚に引き取られる。今だとこの人種差別感覚は問題にされるが、この当時の感覚と習慣がメアリの人格を形成しているのだよね。メアリは最初は引き取られた先でつまらなさそうにしているが、次第に変化していく。それが面白いしスイスイ読める。2024/01/18