角川文庫<br> 動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実

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角川文庫
動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実

  • 著者名:井沢元彦【著者】
  • 価格 ¥668(本体¥608)
  • KADOKAWA(2016/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044000059

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内容説明

ペリー来航から明治維新を経て進んでいく幕末の動乱には、現代にも通底する特異な思想と、日本を繰り返し滅亡の危機に追い込んできた要因が凝縮されている。なぜ「ペリーは突然やってきた」が歴史常識になったのか? なぜ攘夷派は目の前の現実を無視し続けたのか? なぜ明治革命でなく明治維新なのか? 正論を封殺する言霊信仰や平和念仏主義、朱子学の猛烈な副作用――。そして幕府の危機管理システムはなぜ崩壊したのか?  歴史を戦乱で読み直す、待望のシリーズ第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

21
朱子学は親の敵だとばかりに論じられている。朱子学の負の影響は充分理解できたけどね。2016/06/07

James Hayashi

18
未だ保険という概念に疎い日本人だが危機管理を知り尽くした徳川家康。甲府城、徳川御三家の意味を知る。2020/07/04

Yukihiro Nishino

12
日本人の危機管理論。戦国の世を終わらせ徳川幕府を中心とした平和国家を作ろうとした家康。その方法は軍事面では軍事技術の進歩を止めることであり、精神面では朱子学を導入し主君に対する絶対的忠誠心を植え付けることだった。そのおかげで二百数十年の太平をもたらす。しかしそのことで欧米との技術格差が広がり幕末において亡国寸前の危機をもたらすが、朱子学のせいで正しい改革ができなかったという筆者の論は説得力があった。また幕末の攘夷派と現代の護憲論者が観念的・空想的であるところは共通しているという話は、いかにも井沢氏らしい。2016/06/05

はかり

11
井沢はまるで親の仇のように朱子学批判を徹底する。確かに頑迷なほど開国を阻止し、攘夷を貫徹しようとする根底に貿易は卑しいものという朱子学の考えがあるのだろう。世界の動きに目をつむり、大砲に刀で対抗しようとするのも同じこと。しかし、朱子学を中心に据え、幕府を永遠のものにしようとした家康の意図に反し、尊王の機運が芽生え、倒幕に繋がるのも朱子学あってのこと。それにしても、水戸藩を勤皇に染めたのも家康の仕業だったのは手抜かりだったかとも思われる。2018/05/21

かいりゅ

5
通史である著者の逆説の日本史の復習。 朱子学の悪影響について、よく理解できました。 著者の言う通り、昔も今も変わらない考え方は存在する。それは歴史に学ぶということ。また、歴史は繰り返すとも言うが、悪いことは学ばないといけない。2019/12/11

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