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内容説明
創造性、クリエイティビティはいま、どのエリアに集中しているのか? クリエイティブ時代の経済成長、イノベーションのカギを握る「3つのT」とは? ますます進む地域の経済格差は「歯の治療」に現れる? 音楽と都市の関係、ゲイと都市の関係、広がる格差…クリエイティブクラスが示す現実と未来。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
64
経済の主役が、P・F・ドラッカー(経営コンサルタント)とロバート・ライシュ(元・米国労働長官)の本で唱えられているニューエコノミーがさらに進化して、「クリエイティブ」という形態になっている。まあ製造業で繁栄した20世紀の産業戦士からみたら目がぶっ飛びそうな内容。「工場立てたからそこで働け」という上から目線ではなく、高度サービス産業に従事する人たちに対して、「どうぞいらっしゃいませ。わが街ではこのように住みやすくしております」という、おもてなし目線で分かりやすくかつ具体的に都市を開発すべしとのこと。2017/01/22
壱萬参仟縁
19
11年初出。クリエイティブ・クラス(CC)はカジュアルなドレスコードやフレックスタイム制、多様性を尊重する風土、実力主義に基づいた価値観を社会に持ち込んだ(3頁)。クリエイティビティは真に無限の資源で、分かち合える(4頁)。変化を最初に推進する役割を担うのはCC(8頁)。クリエイティビティは人からもたらされる(27頁)。これには統合能力が含まれる(37頁)。発揮するには長い時間を要する(40頁)。学位にはなかなか到達できない証。 2015/04/04
おせきはん
12
人的資本に関連する技術、才能、寛容性に関する指標から、知的及び社会的スキルを駆使した頭脳労働で報酬を得るクリエイティブ・クラスが特定の都市に集中するメカニズムを解説しています。都市の経済成長とゲイ・レズビアンの存在の関係に着目して話題になった分析の改訂版です。経済的報酬よりも、やりがいのある仕事、仕事に取り組む上での柔軟性を望むクリエイティブ・クラスが、主体的な経験をできるライフスタイルやコミュニティを大切にするなど場所の質を重視しているとの分析、人間の潜在能力を生かそうとする政策提言とも刺激的でした。2019/10/26
Haruka Fukuhara
11
個人的にはあまり面白くなかったというか新規性がよくわからなかった。クリエイティブの時代ということは一般レベルでも既に説かれているような。2017/09/25
だ
6
ハマれずに読むのをやめた。主張に共感する部分もあるが、終始主張を補強するファクトが無く、論が積み上がっていく感じがしない。クリエイティブな人が多い都市は経済的にも元気だという紐付けは、蕎麦屋が多い街は床屋も多いと紐付けているのと同じなのではないか?これは因果関係ではなくて、相関関係でもなくて、偽相関だ。蕎麦屋の数は人口に比例し、床屋の数も人口に比例する。これと同じで三次産業が集積すれば、高所得者のクラスターが形成され、カネが回るから文化的な活動も増える。それだけなのでは。2023/12/07