文春文庫<br> 00(ダブルオー)7白紙委任状 〈上〉

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文春文庫
00(ダブルオー)7白紙委任状 〈上〉

  • ISBN:9784167902377

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内容説明

いま世界最高のミステリ&サスペンス作家といえばジェフリー・ディーヴァーに間違いないでしょう。そのディーヴァーが、なんと007ことジェームズ・ボンドに挑んだ! それは2010年初夏に制作の発表が行われて以降、「Project X」というコードネームで呼ばれていた極秘プロジェクト。秘密厳守を誓約する文書に署名しないかぎり編集者も翻訳者も原稿を見ることが許されないという厳戒ぶりでした。殺しのライセンスを持つ史上最高のスパイの物語を、ディーヴァーは現代的なノンストップ・サスペンスに仕立て上げています。ヨーロッパから南アフリカ、そしてドバイへと世界を駆け巡る一大アクション巨篇! 2011年週刊文春ミステリーベスト10第4位。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

88
あのディーヴァーが世界的有名なスパイアクションシリーズである007シリーズを手掛けるニュースを聞いた時は正直期待半分不安半分だった。しかしそれは杞憂だった。ここには007シリーズを想起させながらも新たなジェームズ・ボンドがいる。若々しく、スマートフォンとアプリを使いこなす現代のスパイとしてのボンド像をディーヴァーは創り出した。そうでありながらも彼のボスはMであり、スパイグッズの発明家Qも出てくるし、ボンドカーと彼を取り巻く美女がきちんと配され、ファンが期待するボンドの定番も忘れられていない。2015/04/25

つねじろう

52
かのディーヴァー描くところのジェームスボンド。否が応でも期待は高まる。原作を大事にしながら上手に現代版に持ち込んでる。所属は変えてるけどMもマニーペニーも出て来る。でも原作をリスペクトする余り微妙なボンド氏のこだわりを映像なら一発で見せて済むものをいちいち説明して行くのでさすがのボンドもペースに乗れない。そう美女との距離感も。おっ今度はベントレーコンチネンタルか〜これは好きな車。それでもいつも通りのお金持ちの悪役も凄腕の殺し屋も胡散臭い陰謀もどっち転んでもオッケーのボンドガールも勢揃いしたから下巻期待ね。2014/11/18

chiseiok

32
おっと、前読作品があまりに濃ゆかったので、相対的に(良くも悪くも)薄味に感じてしまった。酒やら銃やら車やらの描写も、必然というよりはオサレうんちくってカンジでちょいクサイ…けどまぁこれは手練れディーヴァーのコトだし、あえて狙ってるかも(笑)。そもそも作品の性格がクールでスタイリッシュなスパイアクション・エンタメですもんね。とはいえ作者ならではの誤導の仕込みもキッチリあって、軽い読み味ながら充分面白くはあるんです。期待値ちょい高すぎたかな?きっと下巻でガッツリ唸らせてくれると思います(笑)。2014/11/17

只三郎

29
まあまあ面白いけど、ジェフリー・ディーヴァーらしさが見られない感じがする。下巻では、どのような展開になるのだろうか?ジェフリー・ディーヴァーらしさが出ると良いのだけど。2016/07/22

しゃお

21
ディーヴァーが描く「007」という事で期待を大きくして読み始めました。イアン・フレミングの原作の方と映画のジェームズ・ボンドをミックスしたような現代的なジェームズ・ボンドに仕上がっているようですね。冒頭から例の音楽を脳内で流しながら読みだせばワクワクが止まりません。しかし、読み進むうちに違和感も覚えますね。とりあえず後半でどうなるかを楽しみにします!2014/11/26

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