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内容説明
観光地化された京都には、京都っぽいものが溢れており、本当の京都はないと著者は憂う。古き良き京都らしさが残っているのは、地元民の生活感が漂う、大通りから一本入った路地裏の細道。そこを歩けば、地元民が参拝に通う小さな寺社や、昔からの言い伝えが残る不思議スポット、多店舗展開しない漬物の老舗、一子相伝の和菓子屋、舞妓さんが通う洋食屋、京風料理ではなく本当の京料理を出す和食店……に出会える。京都に生まれ育ち、歩き尽くした京都のカリスマが、「本当は教えたくない」とっておき情報を紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里季
59
京都の路地(ろーじ)の面白さと、そこで出会えるおいしいものを紹介してくれる。どんつきになって通り抜けられないところをろを路地、通り抜けられる細い道を図子というのは初めて知った。読みながら、いつもよく散歩していながら気づかなかった千本釈迦堂のお亀塚を見に行った。ほんとだ。言われていないとスルーしてしまう。おかめの桜が満開でとても美しかった。ほかのところも訪れてみたい。2018/03/29
HANA
44
表題は『京都の路地裏』。ただ、内容は神社仏閣伝説もあるが、大部分がお土産と食事処の紹介が中心だった。この著者のそぞろ歩きするような所が好きだったので今回は少し残念。ただここでは路地裏という事で、名店も含まれているが普段京都に行っても、地元民だけが利用するような我々があまり足を運ぶ事が無い店も多数紹介されている。とんかつ一番と上賀茂秋山が並んで紹介されている本など滅多にあるものでは無いな。後、今回もやはり何故そこを紹介するかな、とぼやいた事は数知れず。自分が知ってる店に行列ができるのは嬉しい半面何だかなあ。2015/01/27
ネコタ
22
”ろじ”ではなく”ろーじ”。そんな生粋の京都人が案内する京都の細い路地裏の見所。路地裏の神様仏様も気にはなるけど、やっぱり美味しい名店が気になったなー。途中に書いてたけど、メディアでお気に入りのお店を紹介してしまったら一気に予約も取れない店になってしまったりしたこともあったそう。なのでこの本で紹介してるお店って柏井さんにとってはトップクラスではないのかも?でも既に有名なお店もたくさん載っていた。路地はさっさと通過するのではなくゆっくり見るもの。2017/09/02
ぷれば
7
京都を紹介する本や雑誌は、星の数ほどある―生粋の京都人でもある著者が、書き尽くされた京都情報ではなく、京都の細道・路地裏に絞り込んで「観る買う食す」を紹介している。写真はいっさい掲載されていないが、文章とmapにて際限なく想像が広がり、かえって興味がそそられた。京都の路地裏探訪、いつか実行したい。2015/01/31
犬養三千代
6
京都本。懐かしさでいっぱいいっぱいになる。小さい細い路地のおくにある小さい神社、お寺。御金神社、達磨寺、瑞泉寺以外は初見。鵺池に行ってみたい。宗旦稲荷は丁子屋さんの豆腐は知ってたけどまたお豆腐買いたいな。「おかずに詰まれば豆腐汁」2020/07/11