文春文庫<br> 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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文春文庫
君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

  • 著者名:浅田次郎
  • 価格 ¥600(本体¥546)
  • 文藝春秋(2014/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167901240
  • NDC分類:914.6

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内容説明

「本を読むより外で遊べ」と説教され、「まさか小説家になろうとしているわけじゃなかろうな」と非難された少年時代。生き別れた母を想い、ともに暮らす家族に尽くし、週末ごとの競馬を傍らに全身全霊で小説の神様に向き合ってきた人気作家が、胸熱くする人生の景色を、深く洒脱に紡ぐ。名人の筆に酔いしれる傑作エッセイ集!

目次

第1章 プラットホームにて
第2章 二人の母
第3章 骨のかけら
第4章 器用貧乏
第5章 ダビドフのパイプ
第6章 小説家という聖職
第7章 競馬場で会おう!
第8章 英雄の足跡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

75
浅田次郎が好きで、彼ののエッセイ集は何冊か読んでいるが、この本は内容が多岐にわたり読み応えがある。作家人生が自らの言葉語られているし、彼の書いた作品についての思いや書いた経緯等が沢山盛り込まれており飽きずに読めた。短い文章の中に、浅田次郎の素顔が垣間見れて、彼の作品の再読が楽しみになった。 2021/02/03

ユメ

66
「お涙作家」などと呼ばれるのは不本意であると御本人は述べているが、私は高校生の頃『プリズンホテル』や『壬生義士伝』を読んでは涙に暮れたものだ。浅田さんの小説は泣くか否かを選ぶ間もなく心を揺すぶってくる。その理由を、このエッセイで垣間見た気がした。「人類が言葉を得た瞬間に始まる小説家という職業を、私は聖職として矜りに思っている」これほどまでに小説が持つ力を曇りなく信じているのかと、幾度となく胸を衝かれた。普段から親しんでいる小説、だがしかし、私はそれをこんなに真正面から重く受け止めたことがあっただろうか。2015/07/18

流言

58
「飲む、打つ、買う」ならぬ「読む、打つ、書く」の人、浅田次郎。その内面が、赤裸々に語られている。300ページを超えるその文章のうち、少なくない比率を博打、特に競馬に割いていることからもその偏重ぶりはよく見て取れる。その熱心さは、読んでいるこちらのほうがちょっと困ってしまうほど。また、それ以外の部分でも家族やその来歴、一日の生活ぶり、読書スタイルまで丁寧に触れられており浅田次郎ファンにとってはたまらない一冊と言えるだろう。2014/07/11

tu-bo@散歩カメラ修行中

22
分類不能な、ただ面白い作品を書く浅田次郎さんの面白いエッセイ。面白ければ良い。外れのない浅田さんに敬意を。<(_ _)>2014/06/16

mymtskd

20
雑誌などに寄稿したエッセイを寄せ集めたので内容はバラバラですが、いずれも小説家としてのルーツや作品執筆の背景が垣間見られて楽しいかった。やはり読み応えがあったのは、第8章「英雄の足跡」。「一刀斎夢録」の夢録とは子母澤寛の「新選組始末記」に記述があったとは!エッセイは短いもので2ページ程度ですが、どれも主題に向かって一気に読者を引き込むさすがの完成度で見事でした。2022/08/08

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