内容説明
高校の入学式の帰り道。加賀見廉士は気づくと知らない場所にいた。見たこともない風景、そして――目の前には黒い霧の化け物。逃げ惑う廉士が出逢ったのは、自らを魔女族と名乗る、不思議な雰囲気を持つ美少女アルティだった。元の世界に戻る方法が見つからない廉士は、アルティと共同生活を始めることになる。だが、二人の手には、漆黒の紋様が刻まれていて――。第2回講談社ラノベチャレンジカップ≪佳作≫受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
5
良くも悪くも佳作。バランスは取れており、致命的にここがダメというのはないのだが、ただただ薄い。上っ面の形式が整っているだけで、例えば登場人物の感情の動きの説得力であるとか、世界造形の奥行きだとか、深みがゼロ。こういう中途半端に優等生的な作品よりも、一点突破的な作品のほうが遥かに「面白い」もの。2014/04/09
朝夜
4
読了。無難な佳作。まぁ、かなりのアッサリ風味で仕上がってましたが。無難な感じですね2014/04/09
真白優樹
4
友人が「大賞より佳作、金賞より銀賞が基本的に面白い」と言っていたがどうなのだろうか?(どうでもいい話) 佳作は最近割とよく見る異世界召喚系ファンタジー?雰囲気は良いのだがすれ違いの多さなど目につく点は多数残る・・・が、一冊目では仕方ないのかもしれない。 雰囲気はいいので、これからもがんばっていってほしい好きな作品の一つ。 どうでもいいことだが妖精を連れた姫様はついてくるのだろうか? それとアルティは廉士にずっと一緒にいてもらえるよう頑張るべきではないだろうか・・・何も帰還が当然の帰結ではないのだし。 2014/04/09
nawade
4
★★☆☆☆ 第2回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作品。あの「女子には誰にも言えない秘密があるんです!」が大賞だっただけにこの作品も色々と拙い所が目立つ。全体的に設定や状況の説明に説得力が無かったり、お互いの会話に空回りな所が多いのでお前等ちゃんとコミュニケーションしろよとストレスが溜まります。でも大賞受賞作よりはマシだとは思います。2014/04/02
わいやで
3
ヒロインに好感を持てれば楽しめるのかもしれないが、作品としてはまだプロのレベルには達していないという印象。設定のおぼつかなさ、ムダの多い構成、心理描写の深みのなさ。どれをとっても拙い。なろうでスコップしてれば普通に遭遇しそうってくらいの作品でそれ以上ではなかった。ただ講談社ラノベ文庫の新人としては平均レベルです。このレーベルも結構新人を出してきたと思うけどいまだにパッとしないなぁ。2014/04/04