講談社文庫<br> 古道具屋 皆塵堂

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講談社文庫
古道具屋 皆塵堂

  • 著者名:輪渡颯介【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2014/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062777964

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内容説明

跡取りとされた弟の急死で、浅草の道具屋に呼び戻された太一郎。道具屋をやり直すには年を食いすぎている太一郎は、深川の古道具屋皆塵堂で修行することに。太一郎には、幽霊が見えるという人に言えない秘密があった。だが皆塵堂にあるのは、首吊りや夜逃げのあった家から持ち込んだ、いわくつきの品ばかり。見たくもない幽霊と向き合う日々が始まった。そして向島の猫屋敷で、太一郎は封印していた幼い日の記憶をよみがえらせる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

96
表紙のファンタジーを想わせる絵とは異なり、内容は怪談話です。 呪いやら祟りやらの曰くつきの古道具が集まる小道具屋が舞台と恐ろしそうですが、登場人物たちのすっとぼけた性格や人情味で怖さも半減です。面白く読まさせてもらいました。 登場してくる猫鮪助は、鮪と書いて"しび" と読むのは、関西出身猫なのかな ?次作『猫除け』ではもっと活躍してくれるのではと期待です。時代物、特に江戸を舞台にした話は、登場する地名を現在の東京の地図にあてはめながら、あれやこれやと思い巡らす楽しみというオマケもついて、いいですね。2018/04/10

ぶち

95
(再読)シリーズの読書再開のために、第1巻から再読することにしました。奉公先を盥回しにされたあげく、弟の急死で実家(古道具屋)を継ぐことになった太一郎が主人公。稼業を継ぐために同業の古道具屋で修行することになりました。修業先は深川の皆塵堂です。皆塵堂にある古道具は首吊りや夜逃げのあった家から持ち込んだいわくつきの品ばかり。太一郎には幽霊が見えてしまうという隠し事がありましたから、さぁたいへん。幽霊と向き合う日々です。すっとぼけた性格の登場人物ばかりで、無事に解決まで怪談話の恐さも感じずに楽しく読めました。2022/09/06

papako

77
電子書籍で見かけて気になって。結構えぐいお話だったんですね。幽霊が見える太一郎。弟の急死で実家の古道具屋を継ぐことになった。屈託を抱えていたけれど、『皆塵堂』で修行中に幽霊絡みの事件に関わり自分の過去に向き合い立ち直る。なんか終わっても良さそうなラストだけど、シリーズめっちゃ続いてるよね。さてさて旦那さんの萌えに便乗して買ってもらったこのシリーズ、読み進めます!2021/05/29

hirune

64
お化け 怖い(⌒-⌒; )しかし怖がりながらも何とか頑張って解決して成長した太一郎が偉かった☆太一郎の過去にしても他の幽霊たちの事情にしても悲惨な悲劇なんだけど、皆塵堂の伊平次さんや小僧の峯吉、地主の清左衛門さん、太一郎の幼馴染の己之助なんかが飄々としてからりと明るいのでずいぶん雰囲気的に救われてると思います。だけど、やっぱり怖いよお★2016/05/30

sin

60
古道具についた曰く因縁は勿論人の恨み辛みというところで、幽霊が見えて猫と水が苦手な主人公が関わっていく構成がなかなか良くできている。と思っていたら最後の章で肝心の主人公が過去に経験した事柄が解明して去って行くなんて…え?主人公じゃなかったの(w^)2015/04/27

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