内容説明
鬼の妃が棲んでいたという伝説が残る埼玉県鬼前町の公園で、通りすがりの人間が地中に引きずりこまれ、その前後の記憶を失ってしまう事件が発生。『枕石公園の怪異を調べて下さい』との依頼を受けた妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」の店長リベザルは、早速調査に乗り出す。リベ&柚之助コンビが活躍する第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
39
安定のクォリティ。しかし、最後まで時系列が掴みきれなくて読み返してやっと理解。2014/03/16
はなん
22
相変わらずあっちこっちに翻弄されるこの方の文章・・・。それを集中力を置き忘れた時期に読み始めたものですから。いやもう大変でございました(笑)それでも物語の構成は随分と分かりやすくなっていたかな?時の流れに置いてけぼりにされることなくラストはさまざなに散っていたものが綺麗に収められていくことを楽しむことができて良かったです。リベザル、ずっと張り詰めていたんだね。なんかもう母親の気分でがんばったねぇ、って思いましたです。同時にユノが帰ってきてくれたこともまたよかったな~と。これでまた店長は秋、ですか?2014/10/05
みや
8
☆☆☆☆☆ 読み終わってみると、色々せつない話だった。斑女の依頼が何だったかも分かったし、リベザルと柚之助が協力して事件を解決しようとするのが、微笑ましい。2014/02/09
みとん
6
鬼の妃が住んでいたという鬼前(きさき)の公園で、膝あたりまで埋まったまま発見される事件が起こる。秋宛に捜査依頼の手紙が届き、秋はリベザルに依頼をまるなげ。しかし、リベザルは「俺にはできません」というが、どうやら「友だちに何をしたか」秋とザギにばれたくないらしい。秋にばれないうちに問題を収めようとユノと行動をする。リベザルの7年間に何があったのか。事件自体はめでたしなんだけど、過去と現在がいったりきたりで、長時間かけるとこんがらがる。灯視さんの過去の話が好き。さて、現在の総和さんはどんな仕事してるのかな?2015/03/15
はちくま
6
妖綺談シリーズのときは、ふわっとした見かけによらずシビアな結末に心を痛めたこともあったのだが、怪奇譚シリーズになってから、事件の表層は怖いけどけっこう心温まる読後感でほっとする。店長がリベザルだからかなあ。リベザル、柚之助とか総和さんとか、いい友達がいてよかったね。2014/04/26