文春文庫<br> 「呪い」を解く

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文春文庫
「呪い」を解く

  • 著者名:鎌田東二
  • 価格 ¥806(本体¥733)
  • 文藝春秋(2013/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784167838577
  • NDC分類:161.4

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内容説明

「呪い」という負のエネルギーは侮れません。それは現代社会で様々な形をとって、リアルに心身を蝕んでいるものなのです。宗教哲学者・鎌田東二さんの『「呪い」を解く』では、その起源を解き明かしつつ、酒鬼薔薇事件やオウム真理教事件を題材に、私たちの心身の「魔境」のメカニズムに斬り込みます。「魔境」に潜む強烈なエロティシズムや狂気を極めて意識的に利用した麻原彰晃の禁断の性技法とは? 自ら激しい修行を経てきた著者だからこそ明かせた異端書。衝撃度120%の、人生観が変わる1冊です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

42
著者は「即」道が開けるという身体技法や超能力の危うさを指摘し、大拙の辿ったスウェーデンボルグ・親鸞・禅という道筋にも正邪紙一重の危うさがあると訴える。宗教においていったん否定=審神(さにわ)する事には大きな意味があるらしい。そもそも釈迦やイエスでさえ「魔」を見、「魔」に試されたのだから、普通の人が「魔」に会わずして悟れる筈がない。生・老・病・死のあるのが人生だとしたら、それを見たくない知りたくない気持につけ込むのが「魔」ではなかろうか。凡人である私は、見て、知って、なお生きる力がある事をすなおに喜びたい。2014/06/05

生活相談屋

3
鎌田東二先生の「悪」についての論考。「悪」の問題は、まさに宗教との関連において人間に突きつけられる問題である。密教には「呪殺」という修法があり、人間の「闇」の部分から最も大きなエネルギーを得てきた密教の体系において一つの象徴的意味を持つ。チベットの密教僧ドルジェタクの「瑜伽(性交)と度脱(呪殺)なしに密教はあり得ない」という言葉に戦慄を覚える。宗教に内在する絶対性の希求とそれがもたらす様々な「魔境」の問題が、この言葉に端的に現れているように思う。2017/04/30

出口求

1
オウム真理教とサカキバラの事件を通して、「呪い」を検証する。呪いとは何か。本書の特徴はそれを精神的に分解、解説したのではなく、あくまで「宗教者」「修行者」の観点から解説を試みている点である。俗っぽく言えば「オカルト的」に「呪い」とはなんたるかを説明しているのだ。当然理解に苦しむ個所(たとえば霊体験等を通じて感じた部分等)もある。ただ、修行をする、力を志向する、その時点ですでに己の中に外界を傷つける暴力=呪いの素が育っていることをわきまえなければならないというところは同感。とはいえ難しい。2016/04/17

ybhkr

0
なるほど、解くとは計算を解くとか意味を解くとかであって、呪いを解消するって意味ではないのね。パラッと見た感じオウムはじめ新興宗教の話題がけっこうあったので、いわゆるマインドコントロール、洗脳から解く方法みたいなものかと思っていたら読み解く方だった。オウムの相手からパワーを奪うセックス指南、セックスに行くまでがなげーよ!マスタベ期なげーよ!しかも細かすぎるよ!これを読んで実行しようと思った人間がどれだけマニュアルに頼ってるかわかるわ。荒俣峡、中沢新一、みんな麻原に好感触。あかんなあ。参考文献多過ぎ。2017/02/06

shunkichi

0
H図書館。引用が多いなあ。自身も霊的な体験があるところからの、呪いの批判。2013/09/07

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