内容説明
天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yucchi
31
【年末ジャンボ大長編祭3-1】矢吹駆シリーズ...? 日本篇という事だが駆出ず(笑) 1988年、昭和最後の年末に起きた旧家での事件。笠井氏の作品は私にとって何を言いたいのか全く解らない事がチョイチョイ出てくるのが厄介(-_-;) 学生運動云々は正直ダレてしまった。果たして駆は後半登場するのか?2015/12/22
ソラ
19
お久しぶりの矢吹駆シリーズ。創元推理文庫で出てるシリーズものより若干読みやすくなった気がする。2012/12/30
ソラ
4
【再読】2018/03/25
マト文庫
4
日本が舞台で小説家の宗像が語り手となっているため著者とだぶって、これでもかと追求する論理的考察よりも、日本社会や学生運動に関する思想部分に引きずられてしまうところが難点。もっと純粋に本格探偵小説として楽しみたいのだ。下巻に期待しよう。2012/11/13
izumi
2
20年ぶりぐらいに笠井潔さんの作品を読んでみましたが、やはり日本が舞台なので予想通り読み易かったです。主人公の作家は独身設定だけど著者がモデルみたいで興味深かったし、他の登場人物にもモデルがいそうだな~と想像力を掻き立てられましたwただ酒瓶の推理があれこれ行きつ戻りつしてちょっとしつこいですし(^_^;政治思想的な会話はいい加減に読んでますw 昔、初期の三部作を読んで感動した割には続く作品が未読なのでこれから読んでいこうと思っています。2015/07/17