文春文庫<br> 夜のだれかの玩具箱

個数:1
紙書籍版価格
¥544
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
夜のだれかの玩具箱

  • 著者名:あさのあつこ
  • 価格 ¥544(本体¥495)
  • 文藝春秋(2012/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167722104
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

温厚な父が秘めていた40年前の不思議な恋、江戸から消えた女房が見せる奇妙な夢、少年時代の後悔を振りきれない男の帰郷──切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描きだす、著者の才が冴えわたる6篇。恐怖や迷いに立ち止まってしまった大人たちの、切なくて、ちょっと妖しい世界から多彩なストーリーが弾け出す。姉妹篇『朝のこどもの玩具箱』と併せて、幅広い作風のあさのあつこワールド入門にも最適な短篇集。一話ごとに寄せる想いを綴った【自作解説】付き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

154
★★★★☆17039 短編集。①後妻が末期の夫のために故郷の海に連れて行く。前妻との思い出の海に。。泣ける〜。(T^T)②タイトルが『うちの猫は鼠を捕りません』だったので猫の話かとぽよ〜んと読んでたらメチャ怖い話だった(^^;;③おっ!時代物とは。下駄職人と旦那さんの話。これもちょっ怖ゎ!(゚ω゚)④廃校になる田舎の小学校、6年生は二人。親友だった。。じーんとくる花見話。ヽ(;▽;)ノ⑤物の怪時代小説なんだけど現代に繋がるのだ。超怖いよ!( ゚д゚)星5!⑥1話目の先。いいお父さんだね〜!(´∀`)2017/04/27

はつばあば

66
「夜のだれかの玩具箱」だなんて、夜について回るのは大人でしょ。子供の頃と違って隠し事も多くなるしねぇ。この玩具箱の中には、妖艶さがあり、奇跡と死が底の方に潜んでいる。あさのさんのこういう短編モノも結構いけます。ちょっと片手にお酒を、もう一方はこの本・・なら尚いい。私のお気に入りは「お花見しましょ」かな。2017/05/07

七色一味

61
読破。川越オフ会で戴いた本。タイトルに惹かれたんですが──玩具箱にしてはブラックな──あぁ、だから「夜の」が着いているのか、と、1人ボケツッコミ……。『朝のこどもの玩具箱』も読んでみようかしら。玩具箱と言う言葉の響きからは、内容的にはかなり屈折してる感じ。2013/05/31

カピバラ

46
図書館でハード本を読み、気に入り文庫で購入・再読。うすら寒い怖さ・儚さを漂わせる短編集。「うちの猫は鼠を捕りません」が好き。2015/11/21

dr2006

43
身近な誰か・・夫婦と喪失がテーマのオムニバス6編。流石、あさのさんは抽斗が多く幅広で、妖艶な時代物からファンタジーやホラー、ミステリーまで、テーマを描くプロットに事欠かない。夜の玩具箱というタイトルにも納得だ。中でも「仕舞い夏の海+もう一度さようなら」と「お花見しましょ」は、自らが選ぶ喪失への迷いや自責の記憶への恐怖等が丁寧に描かれていて、終わってしまうのが惜しく、もっと続きが読みたいと思った。疲れた一日の夜の読書におすすめ。就寝前に気軽に読める。姉妹作「朝のこどもの玩具箱」は是非翌朝に読みたい(笑)2018/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5266990
  • ご注意事項