文春文庫<br> 桜さがし

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文春文庫
桜さがし

  • 著者名:柴田よしき
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 文藝春秋(2012/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167203191
  • NDC分類:913.6

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内容説明

中学時代から10年来の仲間である男女4人が、京都郊外の山中に住む恩師のログハウスに招待された。その道中、脱輪した車を助けたことがきっかけで、1組の男女と出会う。幸せそうに見えたそのカップルが、1ヶ月後に心中死体で発見され──。古都の移ろいゆく季節の中、恋愛、進路など人生の岐路に差し掛かった4人が事件の数々に向き合う。青春群像を描く傑作ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

138
表紙が今っぽくて手にした一冊。中学の同級生4人組が恩師の別荘に招かれる所から始まり、それぞれ個人的な話でつながる連作短編集。ちょっとした事件も解決しつつだけど、無理がある解決法でミステリー要素は低め。だけど京都の有名な場所や美味しそうな料理の数々に楽しめた。女性の心理描写も上手くてうん、うん。と頷きながら読了。2020/05/02

冴子

53
再読かと思ったけど、初めてだったみたい。猫探偵正太郎のスピンオフなの? 浅間寺先生の元教え子4人の色んな人生を描いた2年間。作者が20年住んだという京都が生き生きと描かれていて、それだけでも楽しめた。4人がちょっとした関連の事件をうまく解していく過程も自然でいい。正太郎シリーズ再読したくなった。2017/08/13

きつねこ

47
中学時代の新聞部活仲間4人。恋や仕事に翻弄される男女2組の心模様の変化をミステリーを絡めながら描く連作短編。舞台が京都で京都ならではの蘊蓄、風景と食べ物が絡んでくるという京都好きには堪らないおいしい設定!もちろん京都弁/観光地満載です。部活担当だった浅間寺先生がいい味だしています。結構ベタで、短編最後の締めを激甘情緒的にそろえていて、すっかりオバサンの私としては、ちょぴりこそばゆくなりました。2015/01/17

みっこ

44
京都を舞台にした短編ミステリー。四季折々の花がうまく使われ、読んでいて楽しかったです。中学からの同級生という、4人の関係もとてもいい。殺人など重い事件も出てきますが、読後感が良いのが特徴。解決編を深く語りすぎず、余韻を残す終わり方が好きです。京都で育った4人がとてもうらやましい。いつか住んでみたいという思いが増しました。2015/04/27

ユメ

42
京都を舞台に中学以来の仲間である男女4人の人間模様を描く。彼らは私と同じ年頃だ。人生の岐路に立ち、大人になった自分をほろ苦く思う日もある。だが、恩師の浅間寺から見れば、4人は今まさに青春の真っ只中なのだ。浅間寺の目に映る、遥かな未来がひらける若さの美しさが希望をもたらしてくれた。ああ、私たちはこれから飛べるのだ。物語の最後で4人はそれぞれ新たな道へ進む。でも、彼らにはいつまでも「おかえり」と待っていてくれる京都という故郷がある。絶えず変わり続けながらも、ずっと変わらないこの町が。そのことがひどく羨ましい。2019/04/14

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