講談社ラノベ文庫<br> スクール・デモクラシー!1

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講談社ラノベ文庫
スクール・デモクラシー!1

  • ISBN:9784063752205

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内容説明

正真正銘のお嬢様・高天原奈々は、光友学園へと転校してきた。校則でがんじらめの学園生活をおくってきた奈々にとって、「学校内民主主義」を掲げる光友学園は自由の象徴に思えたからだ。希望を胸に登校する途中、車が溝にはまって動けなくなったところを、一人の筋骨隆々の男性に助けられる。お礼も言えずにいたが、彼はクラスメートだった! しかも彼は、「カオス・生徒会」なる謎の組織に所属しているようで――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のれん

9
古き良きラノベと思い手に執ったが、何と刊行一〇年代だったとは! 文章の現代情報から分かったが、それがなければ設定とノリが完全に平成一桁レベルだったので驚いた。 衆愚政治を支配せんと選挙で暗躍する二つの生徒会。 主人公が属している派閥も悪どいことをして、現実の政治をモデルにしていることが強く伝わる。 しかし、政治関連のリアリティは上げているのに、それ以外の設定、キャラ描写にちぐはぐさを感じた。 後、厨二的な名前に関してだが、最初から茶化してちゃ面白くない。作者はこういうのが好きじゃない年配な方なのだろうか。2020/09/03

ゴローさん

9
マッハーゲは流石に不憫過ぎやしませんか…やっぱり投票決議の学園物は公共の場での論説戦や駆け引き、裏工作が醍醐味ですよね。章によって語り部が違うので各々の心情がその都度分かる点が良かったです。カオス・生徒会と、本当の意味でカオスなメンツの中で高天原がどう成長するか見物です。小動物の様にプルプル震える高天原ちゃん可愛い。しかし学校に18禁の物を持ってくる事自体が違反になると何故誰もつっこまないのか。2012/09/20

マギカ鍋

5
財閥のお嬢様が厳しすぎる校則に疑問を感じ高校入学を機に自由な校風と生徒自治に熱心な学校へ転入するが秩序を重視し規律に厳しい生徒会と自由を求める裏生徒会の対立に巻き込まれる話。現実の民主政治を分かりやすく物語に盛り込んでいるし組織の方向性に埋没して本質的議論がどこで行われているか曖昧になったまま、あの手この手と裏工作する姿に苦笑。組織や政治に興味がある人は面白いと思うかもしれないけど1巻目ということでクセのあるメンツがいながらも紹介的になってしまっているかも。「お嬢様と野獣」はちょっと魅力的ではあるけど。2012/04/10

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

4
全体的なセンスやノリがすごく濃いので読み手を選びそうな作品ですが、学園ものライトノベルの世界で民主主義を取り扱うというコンセプトに関しては、非常にリアリティがあり完成度高いです。 新興レーベルの作品ながら個人的に気に入りだったので、全3巻で完結というのが少々もったいない。2013/02/04

右京

4
生徒による議題提案と投票により校則を決められる学校における、いわば政治ごっこのお話とでも言いましょうか。両陣営の首魁がちゃんと黒いのでそこは良いのですが、主役二人は純真ベクトルなので、ラノベとしてのお話立てと、論戦・駆け引きのダークな面白さの両立が今後困難になりそうな予感。敵生徒会の会長にも、もう少し箔が欲しかった感あり。と、色々文句言ってますがこの巻は普通に面白く読めました。大衆心理の誘導戦略とか、ベタめのラブコメ調とか。良かったです。2012/06/29

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