角川文庫<br> 侍の大義 酔いどれて候5

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角川文庫
侍の大義 酔いどれて候5

  • 著者名:稲葉稔
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041000694

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内容説明

馴染みの店で呑んでいた浪人・新兵衛は、陰鬱な男・次郎左から助働きを懇願される。水路普請について苦情を言う町人を説得する手助けをして欲しいというのだ。礼金目当てに引き受けるが、そこには普請に関わる深い闇が潜んでいた…。賊と誤り父を斬り、江戸へ逃れて来た男・宇兵衛。水茶屋から逃げ出してきた妖艶な娘・お末。事件、そして彼らとの関わりの中で、新兵衛は自分の生き方を見つめ直すこととなる──。人気シリーズ第5弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

53
酔いどれて候「侍の大義」5巻。誤って父を斬ってしまった宇平衛、水茶屋から逃げ出してきたお末、水路普請で町人を説得するための助を頼む次郎左、それぞれにかかわりを持ち事件に巻き込まれる新兵衛さん。最後は宇平衛に侍の大義を説き国元まで同行し、そこで新兵衛さん自分の人生を見つめ直すが、結局世間に流されて生きていく事に、以後このシリーズ出ていないようなので少しさみしい結末かな。2014/04/14

ひかつば@呑ん読会堪能中

2
第5巻は長編で、これまでのお人よしの人助けではなく人生譚だったな。辛い現実から逃げてきた2人、下士の宇兵衛には新兵衛が武士の大義を問い、自己中のお末には加代がこれから道を示し、悩む新兵衛にはお米婆さんが諭す。それぞれが更生するのだが、出世と金のために豹変する次郎左の生き方が対照的で面白い。旗本角田と渡辺、宮竹の悪人3名の描き方はちと物足りなかった。新兵衛さん、江戸に戻ってくれたが、これで完結というわけではないよね。2012/07/10

あここ

2
新兵衛さん好きだぁ。だらだらしてる風やけどしっかり自分持ってはる。このままでええのか。。。って悩んではったけどお米さんに諭されて目からウロコ。侍として人として踏み外したらあかんことわきまえて、ささやかに生活できるだけ稼いで人助けできてたら十分ちゃうんか。うん。そうゆう気ままにできるのも強い意志があるからやろうなぁ。曲がったコト嫌いで。自分が間違ってたって認めるのもかっこいい。宇兵衛さんが逃げてばっかりでイラっとした。え??今さら村人さんたちも見捨てて帰るの?気にならへんの?もっと、どっしり構えなさい。。2012/03/26

あかんべ

2
題名通り侍の大儀。いや、新兵衛の大儀は何かを問う巻になったのでは。時々人助けをして、酒を飲む変わり者として生きそのまま野垂れ死ぬ?そこに大儀はあるのか?新兵衛が何かを掴むのがこのシリーズの終わりか?酒毒でどうにかならないうちに何かを掴んで欲しい。2012/02/08

まりりんりん

1
いくつかの事件が同時に起こり、それぞれが新兵衛に少しずつ絡んでくる。読み始めはどう収束するのか、半ば過ぎまでまったく予測出来なかったが、最後には、新兵衛とともに爽やかな気分で終わったのはさすが。2011/12/26

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