文春文庫<br> 夜の橋

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文春文庫
夜の橋

  • 著者名:藤沢周平【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 文藝春秋(2012/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167192525

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内容説明

博奕に溺れたせいで夫婦別れしたおきくが、半年ぶりに訪ねてきた。再婚話の相談で、もう自分には関係ないと一旦は突き放す民次だったが、相手がまぎれもないやくざ者と分かるや、危険を顧みず止めに出る……雪降る江戸深川の夜の橋を舞台に、すれ違う男女の心の機微を哀感こめて描いた表題作ほか、武家物と市井物あわせて全9篇を収録。『暗殺の年輪』で直木賞を受賞し、作家として脂が乗ってきたころの作品群。ひとつひとつが胸に響く“人生の教科書”のような短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

121
武家モノから市井モノまで幅広く短編9編で構成。人情の機微や哀切が巧みに描かれています。表題作、「裏切り」、「泣くな、けい」が特に好みでした。「裏切り」では幸吉は信じていた女房のおつやに裏切られる。だが、最後のおまちの優しさが胸を打つ。「泣くな、けい」ではけいの健気さ、意思の強さが魅力的でした。波十郎は妻の麻乃が急死。女中のけいと二人になった。藩の重宝が亡き麻乃の不始末で他国へ。謹慎する波十郎は重宝の奪回を女中のけいに頼むが。けいの律儀さと健気さは藤沢周平さんの描く女性のひとつの形だと思う。安定の作品集。2021/01/01

じいじ

112
『暗殺の年輪』で直木賞受賞した円熟の頃に書かれた短篇9話。武家モノ・市井モノが程よく収められて、しみじみと深い味わいの作品集です。表題作は、亭主の博奕や女遊びに愛想が尽きて家を出たものの、亭主への未練が断ち切れない女房が愛しい。昏い話ではあるが、女の複雑な心の裡が巧く描かれた夫婦再生の物語です。個人的には【冬の足音】が好きです。いつの時代にもお節介な人はいるものです。せっせとお市に婿を世話しに、叔母はやってきます。そのお市には意中の男がいるのも知らずに…。今でいう「婚活」に通じるお話で、とても面白いです。2020/12/21

タイ子

89
時代を超えてひしひしと伝わる人の生きざま。読むたび胸に沁みる藤沢作品。印象に残った「梅薫る」嫁いだ身重の娘が実家に帰ってきた。かつて娘には縁談のあった男がいたが、ある理由で嫁がせなかった。その理由が判明する後半は切なすぎる。父親が持たせる梅の枝が春の日差しの中でまぶしい。「泣くな、けい」が思いがけない展開で驚くやら、けいの主人に仕える志に感服。宇江佐真理さんの解説もいい。2022/03/31

優希

56
情景が綺麗な短編集ですね。人の心の機微がとても丁寧に描かれていると思います。しっとりとした哀愁が漂うのが好きです。雪降る深川の美しい景色など少し切なくなる景色がこの短編にはあふれています。『冬の足音』の想い人がいながらもその気持ちに終止符を打つお市の切なさとか胸に沁みますね。江戸の美しい景色と合い見えるようなしみじみとした人情に心がじんわりと熱くなりました。2014/09/22

ちゃいろ子

51
昨日に引き続いて幸せな時間を過ごした。 昨日の解説の中で「泣くな、けい」について書いてあり、読みたい!!と思ったら積読本の中にあり。 とても良かった!! けい、良かったね!偉かったね!と涙が。 ラストが切なく、悲しい話でも涙し ハッピーエンドでも涙し、、 どちらにしてもどの作品も忘れ難く心に残る。 一夢の敗北を読み、名前ぐらいしか知らなかった上杉鷹山を調べたら、漆の実のみのる国も買ってあり、自分を褒めました(笑) 現在、回天の門を読書中なので、その後に🎵2021/08/18

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