内容説明
ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ! 美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も汗水流して駄弁っております!! 今回、ひとりの少年が、己のこれまでの行いを悔い、ハーレム放棄を宣言した。――衝撃だった。季節はうつろい、刻一刻と迫ってくる「その時」。だけど俺達は、私達は、現実から目を逸らしちゃいけないんだ。そして、少年……杉崎鍵はさらに告げる。「残響死滅……」と。ついに物語は動く――か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
36
この巻からが新天地だったりする。随分長いこと積んでいたなあ。アニメも見ていないので本当に知らない話ばかりで、純粋に楽しめた。ただ本当に「卒業」感が出てきて悲しいばかりである。ずっと楽しく過ごそうね…的なことばかりなのである。基本的にオチがすべて温かい感じで締められているのである。読んでいてこう、コメディの場面との緩急の差を楽しめたりもするが、読後感は勿論のこと幸せなのだが、終わりは確実に近い、という現実が裏に隠れているのが見えてしまう。杉崎達もそういうことを感じながら過ごしていると思う今日この頃であった。2015/10/31
Yobata
20
表紙は知弦さんの生足!足フェチにはたまらないねw上級生の卒業、椎名姉妹の転校による最後の日に杉崎がいなくなるという引きがいい具合に気になる話になってる。プロローグエピローグだけでなく駄弁り本編でも卒業の話題が増え始め、シリアス部分が多くなり哀愁漂う話が増えているが、基本駄弁り姿勢は変わらず面白い。今回はなんと杉崎が記憶喪失?いらん所から思い出していくのはさすが生徒会wwというかエリスちゃん・リリシアさん姉妹が相変わらず面白いwそして天然暴言発言義妹の林檎がついに登場。ママのミルク飲んでな!2012/08/12
わたー
19
杉崎の過去を語るうえで避けられない存在だった林檎と飛鳥が本格的に物語に参戦。距離を置いたことで手放しで良好とはいえないのかもしれないけど、表面上は普通に接しているところをみれたのはよかったかな。
砂糖と塩
11
アニメ二期を何話か見たので、かなりネタバレ状態で読んだのですが、おもしろい話はあらすじが分かってても、やっぱり良いもんです。特に生徒会シリーズは、会話のテンポ自体が魅力ですしねー。鍵の記憶喪失に笑い、林檎のど直球兄愛ぶりにニヨニヨし…生徒会に別れの近づいていることが匂わされつつ、いつもに増してみんな仲良し的に描かれてるなーとか思ってました。が、しかし。それらも全部、エピローグでひっくり返すための伏線、というかトラップだったような…。怖いなぁ。アニメでもラストは見てないんで、今後話がどう動くか楽しみです。2013/05/07
牧神の午後
11
話はマンネリズム打開の為か、記憶喪失ネタやまさかのオールナイト全時空復活など本編で思いきり笑わされ、しかしプロローグとエピローグではシリアス展開。鍵の追及をはぐらかっしぱなしだった飛鳥が最後に突きつけた真剣なたった一つの問いかけにどう答えるのかが楽しみではありますが、次巻は生徒会サイドの話になりそうな予感。2011/01/02