内容説明
吉宗から人捜しの命が下りるが調査はいきづまっている。情報収集に出た隠密は命を落とした。権力者の悪は裁かれない大岡裁きの闇を明らかにしていくスリリングな長編小節。
※本書は角川文庫版(一九八七年刊・三分冊)を底本とした新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とめきち
1
本日、前進座のこの作品の朗読劇を鑑賞した。「この大作をどうやって一時間ちょいの劇にまとめるのか」が、一番興味があった。そこは、見事な脚本で、冒頭の目安箱から、最後の「灯りの中心は政道」というところまで、無駄なく網羅し一貫してまとめあげていた❗また、俳優陣の方々の朗読はもちろん、音響や夜の野外ステージでの光の演出も素晴らしかった❗あっという間に終わってしまった。選挙演説、ヘリコプターの爆音による妨害(笑)がありつつも、それに動じず、淡々と劇を進める俳優陣の方々は、圧巻だった。本当に素晴らしい朗読劇だった‼️2021/10/23
やぶチャン
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「松本清張」の本領は時代小説にありですね★4.52017/06/06
沼田のに
0
なんつーか「これからどうなるんだろう」感がサッパリで上下巻で大きく広げた風呂敷を手元にたぐって小さくまとめた印象で大御所の名に恥じる作品って感じ。2019/04/20