文春文庫<br> 螺旋館の奇想

個数:1
紙書籍版価格
¥565
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
螺旋館の奇想

  • 著者名:折原一
  • 価格 ¥565(本体¥514)
  • 文藝春秋(2013/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167451066
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

ミステリ界の大御所が、秩父の山荘で10年ぶりの新作執筆に取りかかっていた。タイトルは『螺旋館の殺人』、本格推理ものだ。ある日、作家志望の若い女性が自らの作品を手に訪ねて来る。その後の原稿紛失、盗作疑惑……奇妙な事件の果てに待つものは? 折原ミステリの原点である精緻な多重トリックが冴えに冴える!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

169
[館探訪・マニアック編③]螺旋館:???◇講談社文庫『螺旋館の殺人』を加筆修正し改題した作品で、あの「倒錯シリーズ」の番外編だそうですよ。作中作である田宮竜之介の『螺旋館の殺人』という作品を巡って巻き起こる“盗作騒動”を描いたミステリー…ということで、残念ながら“館モノ”ではありませんでした(泣)…が、さすがは“叙述トリックの名手”折原さん、凝りに凝った構成で読者を楽しませてくれますよ!(←僕は叙述トリックを見抜くのは得意ですので、9割方当たって大満足w) 新保博久さんの解説も、一読の価値あり!です(笑)2021/05/10

KAZOO

74
叙述ミステリーの大家、折原一さんの「螺旋館の殺人」を加筆、修正したものがこの作品で前作に比べて読みやすい感じがします。後ろめたさがあるのか「あとがき」、「エピローグ」、「解説のロンド」まで書いて大サービスしています。まあこれはこれで楽しめました。2015/07/25

そのぼん

38
うわっ、こう来ますか。最後まで読んで脱力しました。とある大物作家がメインのミステリーでしたが、二転三転し、最後までオチがわかりませんでした。・・・それにしても、すごい結末だな。ビックリです。2013/03/23

かめりあうさぎ

26
タイトルから想像するような館ミステリではなく、いわゆる手記モノミステリの部類。折原先生らしさ全開でした。ある大物ミステリ作家が10年ぶりに本を出すことになり電話もない山荘にこもる。非常に少ない登場人物の間で交わされる会話や手記と時の文の交互構成などで少しずつ違和感を感じる。果たして何が真実なのか…。さすがに倒錯シリーズ読んでいますから、そうそう簡単には丸々騙されませんでしたが、終盤の二転三転はさすがに追いつかず。意外と推理もしやすいし、見抜いてやろうと思いながら読むと楽しいと思います。2021/05/16

usarlock

26
60歳を過ぎて再び本格ものを書くこととなったミステリー界のベテラン・田宮。彼の作品「螺旋館の殺人」を巡って次々と奇妙な出来事が起こる。実は一部のネタバレをされていたが、それでも面白くて一気に読了。最後も流石の折原さん、普通には終わらないですねw 「倒錯のロンド」と繋がりがあるようなので、そちらを先に読むとより楽しめるかも。ただ、読後にちょっとハートが傷ついたのは自分だけだろうか…。2014/10/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/569063
  • ご注意事項