内容説明
「こんなに切ったのに何で死ねないんですか……」「何で血が止まっちゃうんですか?」自分の手首を、もう少しで切断するくらい切り裂いた男性が、治療にあたった医師たちに言った言葉だ。救命救急医療センターで、自殺を図って死ねなかった未遂者たちに取材した異色のルポルタージュ。なぜ人は自殺を企てるのか、なぜその方法を選んだのか、本当に死ぬつもりだったのか、自殺する瞬間は怖いと思うのか……。自殺未遂者の肉声を基にその心理を解きあかす!
目次
第1章 「1000ml以上の出血の跡あり」
第2章 「ネズミ殺し」を飲みました
第3章 うつ病と神経症
第4章 血に染まった白い服
第5章 死を望んだ心理
第6章 故意か、偶然か
第7章 拒食と過食の病棟
第8章 「生きててよかった」