内容説明
本書を読まずして日本のサッカーを語ることなかれ! 1996年夏のアトランタ。28年ぶりに五輪出場を果たしたサッカー日本代表は、ブラジル戦での奇跡的な勝利で世界中を沸かせた。だが、躍進の陰で矛盾と亀裂を抱えたチームは、続くナイジェリア戦のハーフタイムで、ついに崩壊する。安易な喝采と批判を容赦なくあびせ、日々消費される報道からはけっして見えてこない監督、選手たちの葛藤を、深い愛情と洞察力によって肉迫した、スポーツ・ドキュメンタリーの新しい金字塔。
目次
第1章 奇跡と真実―’96・7・21マイアミオレンジボウル・スタジアム 日本オリンピック代表‐ブラジル・オリンピック代表
第2章 西野朗の告白―’96・11・8バルセロナ
第3章 ハーフタイムの出来事―’96・7・23オーランドシトラスボウル・スタジアム 日本オリンピック代表‐ナイジェリア・オリンピック代表
第4章 中田英寿の肖像
第5章 経験というタマゴ
第6章 川口能活の叫び
第7章 キャプラン・前園真聖
第8章 祝祭の終わり―’96・7・25オーランドシトラスボウル・スタジアム 日本オリンピック代表‐ハンガリー・オリンピック代表
第9章 アウダイールの笑顔―’97・4・3ローマ
第10章 ジェネレーションA―’97・5・21東京国立競技場 日本代表‐韓国代表