森の生活 〈下〉 - ウォールデン

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森の生活 〈下〉 - ウォールデン

  • 著者名:ヘンリ・デーヴィド・ソロー/飯田実
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2012/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003230725

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

120
音に耳を傾け、四季の移ろいに目を向け、農事に勤しむ質素な生活。正直で生真面目な性格そのままな飾らない文体は自然の感触を瑞々しく伝えており、的確な描写も本書の魅力。文明批判が落ち着いた下巻では生態学に幅広く精通した彼の俯瞰的な観察眼をより堪能できる。一方、春の訪れやむすびで顕著な修辞的技法も持ち味で、表現も一筋縄ではいかない。「汝の視力を内部へ向けよ」—自由に、簡素に、ありのままに。本書は「不自由な出費」で自ら首を絞める人々への「生きてみなくてはならない人生」の例示だ。あらゆる冬眠は春の目覚めを待っている。2021/12/27

やいっち

71
ソローは信念と反骨の作家である。一方吾輩は……。幣衣破帽は己が志の故であり、粗衣粗食を標榜したいが、貧乏暇無しの結果に過ぎず、ウォールデン池の傍で背水之陣の覚悟のもとに暮らしたいが、意気軒昂な日々も三日天下のうちに萎え果て、森の生活の日々の予想外の困難に打ちひしがれ、清流に身心を漱ぐ日々も薬石無効に終わり、斎戒沐浴も河や池でよりもスパでのほうが快適だと懐かしみ、夢幻泡影もただただ都の享楽の日々への愛惜の念に他ならず、漫言放語だ悲歌慷慨だ夜郎自大に過ぎない、あっという間に青息吐息の惨状を晒すに過ぎない。2019/11/26

翔亀

48
下巻を読みかけ一年間放置していた。読み続けなかったのは、私自身が"自然"に目覚め、自ら自然を"観る"ことに"忙しく"なり、自然学実用書に向かったからだ。でも無意識にソローの影響下にあったと思う。「荒野へ」のアレックスはソローを愛読していた。純粋に徹底的にソローを実践し餓死に至った。と書くとソローは過激思想家のように聞こえるが、クラカワーが言うようにアレックスは不運が重なっただけでかなりうまくやっていたのだ。今、ソローを読むと相変わらず真意がつかみにくいが、当たり前に自然に付き合っているように思える。↓2016/03/06

NAO

48
ソローのいかにも清教徒的なストイックな森での生活には、もちろんついていけないようなところもある。でも、口で唱えるだけでなくちゃんと実践してみせた彼の言葉は重く、私たちに「ちゃんと生きる」とはどういうことなのかを問いかけてくる。そして、彼の描く自然の美しさ。本当に自然を愛しその中で暮らすことを心から楽しむ人にしか言えない言葉。「地球は、書物のページのように何層にも堆積した、主として地質学や古物学者の手で研究されるべき単なる死んだ歴史の断片ではなく、花や果実に先駆ける木の葉と同じように生きている詩である」2015/11/06

ビイーン

35
「愛よりも、金よりも、名声よりも、真理をわれに与えよ」この言葉が印象に残った。私は都内にある高層ビルの30階をこえる事務所で働く。時々ブラインドの隙間から見える遠くの山の景色に目を奪われる。自分は意味のある生き方をしているのだろうか。現代社会と比べればゆったりしていただろうと想像する19世紀のアメリカで、ソローは文明社会を批判する。どんなに身の回りのものが進歩しても人の考える事なんて大して変わっていないようだ。2019/11/30

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