内容説明
「かれはいったい、歴史のなかでどういう位置を占めるためにうまれてきたのか」(「あとがき」より)
歴史と今を見つめ続けた司馬遼太郎さんが、自らにこう問いつつ新選組副長・土方歳三の生涯を鮮烈に描ききった『燃えよ剣』。下巻では物語もいよいよ佳境に突入。新選組も幕府軍の一角として加わり、薩長と激突した鳥羽・伏見の戦い。ここを転換点として幕末も最終局面を迎える。甲州勝沼、下野宇都宮、奥州会津……新政府軍に追い詰められていく過程で局長の近藤勇は離脱し、沖田総司は病死。残る隊士を束ねて歳三がたどり着いたのは函館五稜郭。そして、最後の決戦が迫る――! 渦巻く時代の激流に抗して闘い続け、歴史にその名を深く刻んだ男。司馬さんが活写する歳三の姿に、数多の日本人が心震わせてきました。不世出の小説家、司馬遼太郎の代表作『燃えよ剣』、電子書籍という器を得て、今ここに新たに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スター
28
再読ですが、上巻同様面白かった。時代の流れが薩長に傾く中、あくまで佐幕派として戦う土方歳三は、痛快でもあり、痛い気もする。2024/05/05
ハッチ
28
★★★★★寡黙な土方と、無邪気な沖田が仲良く、その仲よさが微笑ましい。意外な土方像だった。恋もあり、また新選組を軍隊に変えて行く、鬼の土方も良い。これからも司馬遼太郎さんの本を読んでみたい。2015/09/12
Die-Go
25
あえて保存版のためにハードカバーで。それくらい、司馬遼太郎作品の中ではダントツの一位。幾度もうち震えたことか、何度も鳥肌をたてたことか。俺としては北走編が好きなので、下巻はもう本とに燃えるように読んだ。2015/11/19
読書ボーイ
16
甲鉄艦を奪うところが面白かった。奪えなかったけど。 2015/09/03
さお
15
読了。2016/03/28