内容説明
「『星の王子さま』は、ただの作家の作ではない。航空士といたいけな王子とが、一週間そこそこ、人間の大地を遍歴する記録ではあっても、つまるところは、人心の純真さを失わぬおとなの眼に映じた社会批判の書である」（はしがきより）。サン・テグジュペリの謎に包まれた一生を解き明かし、かつて子供だったことを忘れがちなおとなのために書かれた原作のより深い意味を探って、曇りない目で物事の本質を直視する童心のありようを、愛情ゆたかに訴えかけるファン必読の名エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいご
14
「星の王子さま」はただの児童書なんかじゃなくてその物語の裏側には著者の孤独、結婚、仕事、友情、戦争がしっかりと大切に刻まれている一冊と言うのがよくわかる一冊でした★ 「星の王子さまと言う本にはどのような事が記されているのか？」を哲学本として重要視する人は多いけど、「サン=テグジュペリがそもそもどんな事を考える人だったのか？」はあまり知られていない気がする。サンテックスの人生そのものが「星の王子さまの世界そのもの」なんだな〜って改めて思うとなんだか感慨深くなります★2020/12/31
