文春文庫<br> 虚構の大義

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文春文庫
虚構の大義

  • 著者名:五味川純平
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167115012

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内容説明

「戦後30年、私は未だ復員しきれていないような気がする。軍隊の理不尽に耐えていた期間と、生死のはざまをナロウ・エスケープした100日間の体験は、確かに私に終生のテーマとするものを怨念として与えた。それをフィクションとして表現したのが『人間の条件』であり、ドキュメントとして誌したのが本書である」(あとがきより)。日本帝国陸軍野望の象徴「関東軍」はかく壊滅せり! 元関東軍の兵士だった著者が怨念をこめて綴る力作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

22
著者の経験と当時の情勢を比較しながら著者の考えを織り交ぜて語る。著者はインテリで狙撃手としての腕前がありながらも、人の命を預かる将校職を厭い、上等兵として、満州の国境警備にあたっていた。関東軍の暴走ぶりと、それを抑えることもできずややもすれば同調する天皇や政府に対する批判が厳しい。ノモンハン事件からソ連侵攻までの関東軍の変わらなさが特に酷い。最前線がしっかりしていて、上層部がおかしくなっている日本らしい組織そのままだった。2017/11/12

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