内容説明
「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」ってヒネくれた標語ねえ。ソリャ確かにせまいけど、歩けば歩くほど、面白いことがあるわよと原稿執筆とテレビ出演のはざまをぬって講演に、取材にと日本全国津々浦々へ。エンヤトットと大漁節で迎えてくれた女学校、名物の牛なべを食いそびれて涙した夜、講演料を定期預金でくれた銀行、見上げるほどの大女芸者で歓待してくれた新聞社等々、気軽さと心細さを道連れに駈け巡った旅先で起こった立腹、抱腹の旅エッセイ。
感想・レビュー
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tame
1
「おんなの一人旅」というタイトルからのんびりと気ままな旅の様子が書かれているのかと思ったら、講演や取材等の仕事で各地に忙しなく飛び回る合間の観光に時に文句を垂れ時にしみじみと感じ入り時に落ち込みながらのハイミスらしい楽しさと寂しさのある旅模様だった。実に自分に正直に生きているというのが分かりやす過ぎるぐらいヒステリックになってる部分があるので、それと対比して関わる友人や現地の人達のおおらかでのんびりしたところに和むこともあれば、倍くらいヒステリックな人との出会いがあったり風変わりな人の描写も面白おかしくて2016/05/23