内容説明
グローバル化が改めて呼び起こすアイデンティティ再確認の欲求―昨今の「地域学」の盛況もその一つの現れに他なるまい。その中にあって、弘前大学の新カリキュラム「津軽学」は、地域を代表する芸術家等を交えた多彩な講師陣と、実演・実習を数多く盛り込んだ参加型の授業内容で俄然注目を集めた。「初めて自分の郷土に誇りを感じた」という学生のラーニング・ポートフォリオ(学習実践記録)を含む、ユニークな授業の全容初公開。
目次
弘前ねぷた絵の歴史/実演
津軽三味線の歴史と実演
津軽塗の文化と歴史/実習
石坂洋次郎『青い山脈』
旧制弘前高等学校の太宰治
津軽方言詩
寺山修司の世界―寺山修司と青森
現在活躍中の文学者―長部日出雄、鎌田慧、三浦雅士を中心として
弘前藩の歴史と文化
近代津軽の西洋文化受容(1)明治初期の外国人教師たち
近代津軽の西洋文化受容(2)津軽地方初の米国留学生たち
著者等紹介
土持ゲーリー法一[ツチモチゲーリーホウイチ]
1945年中国撫順市生まれ。1978年コロンビア大学東アジア研究所研究科修了。1980年コロンビア大学大学院ティーチャーズ・カレッジ(比較教育学専攻)で教育学博士号取得。1990年東京大学大学院で教育学博士号取得。現在、国立大学法人弘前大学21世紀教育センター高等教育研究開発室教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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