内容説明
答えなき生の根源的問い。それを引き受ける者は?社会と人性に対し芸術はどう作用しているか?効用を尋ねる遍歴の果てに次第に浮かび上がる、形なき独自の「使命」と「有用性」。日本学術振興会人社プロジェクトの成果。
目次
1 芸術と社会(映画は共同体とどのような関係にあるのか?―モデルケースとしての香港・中国映画;文学は“国家”とどんな関係にあるのか?;いまやマイノリティにしか文学する理由はないのか?;芸術は人と人をつなぐのか?;芸術は社会を動かせるのか?)
2 芸術と心性(「癒し」てくれない芸術はなぜ存在するの?;藝術とは癒しなのか?;文学・芸術は人を変えることができるのか?;文学は「愛」を語ることができるのか?)
3 芸術の創造(文学・芸術は“エコ”にどのように貢献できるのか?;芸術と福祉の間にはどんな関係があるのか?;一億総アーティスト時代?;アート・ワークショップって何ですか?;面白いワーク・ショップの例〈なりきりえまき〉を教えてください)
4 芸術と価値(芸術の価値を決めるのは誰?;芸術はお金になるのか?芸術は何の役に立つの?;文学・芸術は生きる希望を与えてくれるか?;《鼎談》文学芸術は何のためにあるのか)
著者等紹介
吉岡洋[ヨシオカヒロシ]
1956年生まれ、京都大学大学院文学研究科教授。専攻:美学・芸術学
岡田暁生[オカダアケオ]
1960年生まれ、京都大学人文科学研究所准教授。専攻:西洋音楽史。主要著作『オペラの運命』(中公新書、2001年、サントリー学芸賞受賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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