内容説明
資源を生かし分配する人類知の可能性。徹底した現場観察が生む適切な資源化と分配のための視力。ルーティン化した開発援助を超えて。
目次
今、なぜ「資源分配」か
第1部 資源の発見と獲得(資源はどこにあるのか―東北タイ・動く人々の村で;進化する資源へのまなざし―沖縄から;貧しきマイノリティの発見―アイデンティティを資源化する)
第2部 援助と資源の再分配(正しさとコストと同情のはざまで―インドネシアのNGOによる小規模援助プロジェクト;援助が生み出す新たな資源―ベトナムにおける石川プロジェクトの事例;潅漑用水の慣行に習う―「稀少化」した資源の分配メカニズム)
第3部 開発の「後始末」と新しい関係性(資源への働きかけの媒介としての技術―目に見える人工物に隠れる見えない影響;取り外された開発―ソウル市清渓川復元計画を事例に;資源であり続ける貯水池―ボリビア農村部の援助プロジェクトから)
著者等紹介
佐藤仁[サトウジン]
1968年生まれ、東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授。専攻:資源政策論、国際開発協力論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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