内容説明
地域社会の中の一見、福祉とは無関係とみられる文化や施設などにも、高齢者の健康と生きがい、暮らしと福祉を支えているものが多数ある。本書ではこれを「居住福祉資源」と位置づけ、それを発見・評価し、その保全、再生、創造にとりくむ人々を現地に訪ねてみる。
目次
1 寺社(「おばあちゃんの原宿」とげ抜き地蔵―東京巣鴨;仏にかこまれたケア空間「くぎぬき地蔵」―京都西陣 ほか)
2 暮らしの中の居住福祉資源(懐かしさに癒される銭湯―京都「石川湯、泉涌寺湯」;人生をとりもどす住居―大阪・釜ケ崎「サポーティブハウス」 ほか)
3 公共・公益施設(無人駅に集う高齢者たち―鳥取県・八橋駅;ローカル線・路面電車の福祉機能―千葉県「いすみ鉄道」・広島電鉄他 ほか)
4 村と町を居住福祉空間にする(「ニュータウンの再生」―大阪府・千里ニュータウン;防災対策と日常の居住福祉政策にあり―「阪神大震災」の教訓 ほか)
著者等紹介
早川和男[ハヤカワカズオ]
1931年奈良市に生まれる。1955年京都大学工学部建築学科卒。長崎総合科学大学工学部建築学科特任教授、日本福祉大学客員教授、神戸大学名誉教授。国際居住福祉研究所所長。日本居住福祉学会会長。受賞―日本都市計画学会第1回論文賞、今和次郎賞他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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