感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
62
日下三蔵編。2009年に刊行で、2011年の第三刷分を読んだ。巻末で、出版芸術社から「日本SF全集」は全6巻(2006年デビューの作家まで)が刊行される予定と書かれているが。実際は3巻(1984年デビューの作家まで)しか刊行されなかった。本巻は「第一世代」の作家たちが掲載。作品題名のページの裏側に、存命の人は本人のコメント、死去している人は遺族代表者のコメントつき。おそらく、そうした依頼の仕方をしたせいで、広瀬正の遺族から断られて、作品収録ができなかったとのこと。2025/06/24
くさてる
10
そうそう、昭和の日本SFってこんな感じ。と懐かしみながら読んでいったけれど、それでもそこかしこにぐっと惹きつけられる面白さは懐かしさ補正のためだけではない印象。既読のものも多かったけれど、個人的には初読の「X電車で行こう」がすごく面白かった。2013/11/13
ぐうぐう
9
待望の『日本SF全集』第1巻は、その黎明期に書かれた短篇が収録されている。産声をあげたばかりのジャンル特有の初々しいエネルギーがたまらない。眺めてみると、楽観的に未来を空想するのではなく、どの作家もSFというツールを社会批評として活かしていることに気付かされる。「処刑」は圧巻! あと「両面宿儺」「さまよえる騎士団の伝説」「X電車で行こう」あたりがお気に入り。2巻が待ちきれない!2009/08/29
仮ッ子
9
星新一、小松左京は私にとってオトナの本の入り口として読んだ作家。ビバ!SF創成期!名前は知っていても未読の作家さんが多いので、これをきっかけに読んでみたいな。いちばん好きなのは豊田有恒の「両面宿儺」。日本のありようの問題点を突きつけられ、ガーーーンと。2009/08/14
スターライト
8
日本SFの黎明期に活躍した、いわゆる第一世代と称される作家の短篇を集成。どの作家も持ち味が出ていて興味深いが、再読となる豊田有恒の「両面宿儺」には惹かれてしまう。眉村卓の「通りすぎた奴」も、シルヴァーバーグの某作品を思い起こさせて、氏の作品に対するイメージが変わった。平井和正の「虎は目覚める」は、途中で結末がわかってしまったが、平井らしいエネルギーあふれる力作。石原藤夫はユーモアあふれる惑星シリーズの一篇だが、肝心の物理の理論はさっぱりわからなかった。2011/04/09




