続・百年の愚行

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784877384500
  • NDC分類 209.75
  • Cコード C0072

出版社内容情報

20世紀の人類の愚行を収めた写真集『百年の愚行』を発行してから12年。
その間に起こった「9.11」や「3.11」など現代の「愚行」を提示する事件や事象の写真を約50点収録。

また、問題の解決の糸口を模索するべく現代の賢人たち、山極寿一、王力雄、イリヤ・トロヤノフ、ベネディクト・アンダーソン、ベルナール・スティグレールの5氏に寄稿をお願いした。

いまなお終わらない世界の愚行を直視する、21世紀を生きる現代人必読の歴史教養書でもある。

なお、本書はいまだに続く「愚行」と向きあうために、続編の発行資金をクラウドファンディングreadyfor?にて募集し、300人以上の支援者を集め、書籍出版を実現させることに成功した。

◎目次
まえがき 愚行と狂気の時代
第1章 戦争・紛争
第2章 弾圧・迫害
第3章 差別・暴力
第4章 貧困・格差
第5章 メディア・情報
第6章 環境・エネルギー
第7章 核・原発
終章 自己と他者への想像力

【著者からのコメント】
◎前作『百年の愚行』について
2002年に出版した写真集『百年の愚行』は、20世紀に人類が犯した「愚行」を10に分類し、100枚の写真と5人の寄稿家による特別エッセイ、そして10本のコラムで構成した写真集。

【著者紹介】
小崎哲哉
1955年、東京生まれ。
ウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。
カルチャー雑誌『03 TOKYO Calling』副編集長、インターネットエキスポ日本テーマ館『Sensorium』エディトリアルディレクター、アート雑誌『ART iT』創刊編集長などを務め、CD-ROMブック『マルチメディア歌舞伎』や、写真集『百年の愚行』などを企画編集した。
京都造形芸術大学大学院客員研究員、同大・同志社大学・愛知県立芸術大学講師。
2013年には、あいちトリエンナーレの舞台芸術統括プロデューサーを務めた。

一般社団法人Think the Earthは、クリエイティブやコミュニケーションの力で環境問題や社会問題への無関心を減らし、少しでも多くの人が地球のことを考え、行動するためのきっかけを作り続けているNPO。
『百年の愚行』(紀伊國屋書店)『1秒の世界』『気候変動+2℃』『いきものがたり 生物多様性11の話』『グリーンパワーブック 再生可能エネルギー入門』(ダイヤモンド社)などの書籍を手がけるほか、プロダクト、ウェブサイト、映像、デジタルコンテンツ、イベント、ワークショップなど多様なプロジェクトを展開している。http://www.thinktheearth.net/jp/

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiko

36
前作「百年の愚行」の12年後の昨年刊行された今作。その間人類の「愚行と狂気」の所業は止むことなく、いっそう破滅に向かって加速度を増したかのように見える。環境破壊は進み、貧困や情報による格差は広がるばかり。差別や弾圧は治まることなく、その連鎖はテロや戦争に繋がっていく…地球を大切に!とは戯言で、人間なんかいない方が、よっぽど地球は静かで平和な惑星だと思えてしまうのが辛い。それでも、「自己と他者への想像力」を失うことなく、知恵と力の限り生きていくしか私たちに選択肢はない。憂えるばかりではいけない!2015/05/08

姉勤

24
全シリーズで、反アメリカと反資本主義とに偏りすぎた批判か、もしくは自覚があったためか、バランス良く諸問題を取り上げているが、そこまで視点が届いてますよという、制作側の自慢の匂いが強い。その匂いで打ち消せない主義主張がラッピングされた写真の裏に透けて見える。彼らのいう「愚行」は肯定できるものが少ないが、だからと言って、それを解消する改革と称するものも、”別な”愚行を生み、刻まなくていい傷を負う事になろう。2022/09/30

キキハル

24
9.11の写真から幕を開ける本書は、眼をそむけたくなる頁はなかったものの、これからの未来を憂える内容だった。「人は自ら犯した愚行を簡単に忘れ去る生き物」なのだという。ならば、頻繁に起きるテロ行為も歴史の一コマになり忘れ去られるのか。そうならないために、愚行をなくすために一個人に何ができるのか。例えば、相手の立場を想像し考え知ること。そしてそれを発信していくことが大切なのだろう。きちんと現状を認識するには、世界情勢に強く意識を向けなければと思う。この地球に生きる一員として。何かを表現しようとする一人として。2015/03/19

たる

15
戦争、弾圧、差別、貧困、メディア、環境、核、僕たちの愚行を見せつけられる写真集「世界を、広く、深く、複雑なものとして見ることが出来れば、人々の攻撃性は和らぐに違いない。本書をきっかけとして、現代の愚行を少しでも減らすために、多くの人々の知恵と力を集めればと思う。」2016/12/18

ののまる

13
高校生以上全員読んだらいいんじゃないか!と思う。驚くことに哀しいことに、ヒトラーの言葉が当たっている。「大衆の受容能力は非常に限られており、理解力は小さいが、そのかわり忘却力は非常に大きい。」忘却は権力の操作でもあるが、自らの怠惰にもよる。2015/06/13

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