感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
19
読了の日、僕は石巻にいた。その場所にこの本があった。ふと空いた時間に読み始めた。途中で止めることができず、一気に読んだ。援助に行ったはずだけど、読む時間はあった。もしかすると、読みだした僕を、現地の方がそっとしておいてくれたのかもしれない。そんな思い出の本。Timeで有名になった医師の作で、後半はこの経験を元にした自論だったかな。その後も自然災害・感染症と続く中、少しでも次に生かしていけるように、やっぱり頑張ろうと思う。2012/05/12
hiro
2
3.11がよみがえる。大変な状況下で、それぞれが考え、判断して行動する。ここでは、医療の場からですが、様々な分野でたくさんの人たちが、寄り添って、支え合っていたんだと、改めて感じた。 先日、著者の講演を聞いて、感動して購入。2017/08/06
satuyo
2
3・11当時、志津川病院にいた医師、菅野武先生が、津波に襲われ病院屋上に避難した時の、生々しい状況が先生の視点から描かれています。そこから救助され家族と再会、まもなく再度被災地へ医師として入ることを決める、決意。被災地を引き継ぎ、新たな「伝える」という役目を認識する心情が、事細かに綴られています。この先生の、医師として大切にしている言葉が、この「寄り添い支える」。とても奥深く、付け焼刃で出来ることではないことだなぁ、と思います。2013/05/11
JKTP
1
「時に癒し、しばしば支え、常に慰む」医療従事者でなくとも、日常の暮らしの中でこの言葉の重みを感じる機会は誰にでもあると思う。 戦場でも医療を展開することを目指してトレーニングを受けているという、イスラエル医療団の医師の言葉が、特に心に残る。「できなかった人を責めないことが大切だ。真のリーダーというのは絶望の中でも、みんなに対して明日を生きる希望を与えることができる人。それは年齢や立場でなく、その人が示す行動や気概で決まる」希望は生きる力そのものであると思う。2019/03/26
種蔵珪也
1
震災の話だけ見たいなら前半だけ読めば十分。時間内でできることだけをする。すべて救いたいと考える人間には難しい話だな。2019/02/01