内容説明
若きエリート魔術士、マヨール・マクレディは嘆息した。「ベイジットを連れてきて!」妹の悪戯が成功し、母の癇癪が始まったのだ。“牙の塔”の教師であり、“死の絶叫”と呼ばれる魔術士、レティシャ・マクレディの癇癪が。ちょうど出かけようとしていたマヨールに母の相手をしている暇はない。だが、このまま放っておくほうが後々厄介だろう。仕方なく悪態をつきながら妹を説得する彼に、一つの影が忍び寄る。我が家の“女王”が片眉を上げ、不機嫌そうに指で腕を叩いていた。「一応聞きますけど、いつからいました?」これで今日はもう出かけられない。母の思い出話(という名の説教)が始まるから…。いつもの悪戯が“牙の塔”を揺るがす書き下ろし『また・毎度の話』を含む、激動と騒乱の短編11本収録!初登場キャラクター多数のドラマCDも付いてきます。
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973年生まれ。17歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海星梨
9
KU。なんか本編読む気力がないのでとりあえず。前巻くらいから面白くなってる気がする。ちょっと笑えた。とか言ってると本編忘れるんだよなー。明後日からはちゃんと読も……。キースのモノホンの生い立ちは語られる日は、来ないんだろーな。オーフェンもだけど、プレと本編,人格違いすぎて誰が誰かわからんって前巻でも書いたな。2023/12/13
いくせ
1
大統領登場。バカップルって最早天災ですよね。後閃光のラシィ登場回。もかもか室まじ怖い。魔術士絞首レスカちょっと飲みたいです。しかしどの世界でも何故メイドは強いのか。プレは何時もの姉受難回でした。コルゴンはへんたい2015/06/23
藤崎
1
未来の大統領とかラシィとか出てくる新装5巻目。そして書き下ろしは、周囲に甚大な被害を与えつつケンカする姉妹を、周囲の被害をほどほどに抑えつつケンカするようにあれこれした結果がごらんの有様な、また毎度の話。とりあえずさらっと新詠唱出てきてびっくり。後コルゴンがぶれないなぁというか、宇宙ヴァンパイアもそうですが個人的には「そんなにか」に爆笑。そして次回は魔王が真面目な優等生だったころのお話・・・そういえば例の在りし日のキリランシェロを皆が囲んでキラキラしてる扉絵は次巻収録でしたっけ・・・さて、どうなりますやら2013/05/07
カレー
1
初登場時のラシィの顔が他と違って見える。精神が退行してもやることは変わらないのね…。2013/04/26
オダ
0
無謀編では話の通じない輩が増えたり、プレオーフェンでは精神に作用する魔術が人間の尊厳に関係する部分を容易く踏み越えかけたりとまぁ紙一重だなーと。2017/03/31